火曜日に北さんがお休みをいただいた関係上、第20回に続き、第21回も佐々木からお届けします。
今回のテーマはToodledoにおける「第1ソート」が持つ特別な意味です。並べ替え機能に関することなのですが、特にインターフェース上、第1ソートは第2、第3ソートに比べて一段重要な意味を持ちます。
第1ソートは特別
特別、といっても基本的には見た目の上で特別だというだけのことです。
上の図を見てもわかるとおり、「第1ソート」に「コンテクスト」を選んでおくと、コンテクストで区切ってくれます。第1ソートを締切日にすれば、締切日ごとに区切ってくれますし、フォルダにすればフォルダごとに区切ってくれます。
人間は、コンピュータと違って目で見て判断することがとても多いので、何で区切ってまとめてくれるかということはとても大事なことです。
第2ソートは、第1ソートの中を何順で並べるかということですから、コンテクストで区切られているなら、コンテクストの中の順番を決めます。私はタスクシュート式で仕事をしていますので、
第1ソートは「時間帯」だけを項目に入れたコンテクスト
第2ソートはそれを処理順に並べるための工夫をしています。
詳しくはToodledoの使い方 第10回 タスクに取り組む順番を決めるをご覧ください。
ちょっと変わった使い方
私はこのコンテクストごとにまとめてくれる機能をフル活用しています。ちょっと変わった工夫としては、時間帯の他に「ルール」と「コンテクストなし」を活用している点でしょうか。
「ルール」とは、特定の時間帯に目にしたい自分なりの心構えです。例えば早朝にはシャワーを浴びる前に廊下の電気をつけておく、などといった「気をつけておくこと」を表示しておきます。我が家で廊下をうろうろするには必須なのです。
でもお昼になって「廊下の電気をつけておく」などというのが現れる意味はないので、お昼頃には「早朝ルール」は表示されません。代わりにお昼のルールなどを呈示します。そのためにも、「早朝ルール」や「お昼のルール」に相当するコンテクストを持ったリストを用意しておいて、これを時間帯ごとに表示させたりさせなかったりするわけです。
また「コンテクストなし」は1日のいつ見てもいいような「ルール」を集めてあります。
残念なところ
Toodledoにもっとも物足りない点だと私が以前から思っていることがあります。検索条件を保存しておくことができるのに、検索順を保存しておくことができないのです。
この機能をつけると、あるいは動作が緩慢になったりするのかもしれません。それは困りますが、そうでないのならぜひ実装して欲しいと思います。
図を見てもわかるとおり、例えば私はGTDでいうところの「いつかやりたいことリスト」を持っています。それも「保存された検索」によるリストなのですが、並べ替える順番が、ふだんから使っている「コンテクスト順」なのです。
しかし、「いつかやりたいこと」に「コンテクスト」を与える意味などありませんから、全部「コンテクストなし」になっています。そのため、「いつかやりたいことリスト」は意味のない順番になってしまいます。
もちろんこれを、名前順、フォルダ順、開始日順など、意味ある順番に変えることもできますが、そうすると今度は、他の保存された検索の順序もそれによって左右されてしまうのです。
データーベースのように扱っているToodledoだからこそ、検索条件の保存だけではなく、並べ替えの順序も一緒に保存して欲しいと強く願うのは、少し贅沢すぎるでしょうか。
新時代のワークスタイル クラウド「超」活用術 | |
北 真也
シーアンドアール研究所 2011-11-16 |
Toodledoの使い方で共同連載させていただいている北真也さんの新刊が発表されました。発売予定日は11月16日ですが。そのさらにほぼ1週間後の11月24日に、拙著『クラウド時代のタスク管理の技術』が発売予定です。
まだAmazonに書影はおろか、登録すらされている気配がないのですが。
発売時期も近く、内容的にも「クラウドサービスを活かした仕事術」ということで、共同で出版記念イベントを開催する運びになりました。イベントのタイトルも告知文の内容もそのようになっていませんが(笑)、以下よりイベントの詳細を確認していただけます。
▼11月29日 11/29(火)『クラウド「超」活用術』出版記念イベント@目黒
北さんの本はこれでもかと詰め込まれたパーソナルクラウドサービス全般を解説している野心作ですが、私の方はタスク管理だけの話に絞りました。もちろんToodledo連載の二人がそろいますから、Toodledo関連のお話にもお答えできるかと思います。
ご都合がよろしければぜひご参加ください。