雲の上の象
ここは新潟県NBスキー場。
ベック君は会社の同期仲間とスノーボードに興じていた。
ラシタさん:とうッ!
ベック君:ぎゃあァァァ
ラシタさんが360(サブロク)を華麗に決める横で、ベック君は逆エッジを引っ掛けて縦方向に360度回転していた。一命を取り留めたものの、軽く首を捻挫した。(その後、無謀にキッカーに挑戦し、後頭部を強打したことは秘密だ)
Paradise: ski in Lech! / Joao Maximo
レストハウス「NKB」で休憩を取る一行。
ベック君:うわ!このスキー場電波はいらないんだね
ラシタさん:うちの携帯電話なら入るんやけどな。
そういってラシタさんはカレンダーアプリをたちあげ、アプリとGoogleカレンダーをシンクさせる。
ベック君:おぉ・・いいなぁ。ラシタさん、ちなみになんすかそのアプリ?
ラシタさん:あぁ、ジョルテってアプリやねんけどな。Androidの中ではこれが一番使いやすいんよ。
ベック君:そうなんだね!Androidもなんか面白そうだね。
ラシタさん:そういうベックは何使ってるの?
ベック君:僕はPocket Informantだよ!
などと、二人がアプリについてキャピキャピはなしていると、急に店が騒がしくなった。
周りを見渡すと、なぜかスキー場だというのにランニングシャツで団扇をもった集団が、店の奥にあるステージを取り囲み、そこに立っている男性を見ていた。どこかで見覚えがある顔だが・・・
XXX:皆様、お待たせいたしました!本日デビューを迎えます、NKB48の登場です!
群集:おおぉぉぉ!
ベック君:この声は・・・マスター!
ステージの幕が開く。
女子A:みんな、今日はこんな寒い山奥に集まってくれて本当にありがとう!
女子B:それじゃぁ早速聞いて下さい、私たちのプロデューサーノキバ☆さん作詞作曲「雲の上の象」「白鷺(EGRET)」です。
会場(スキー場のレストハウス)は大熱狂に包まれ、その日はプロデューサノキバ☆に接触することはできなかったが、この日のライブの様子はニ×生でも放送され、ありえない視聴数を稼いで伝説のライブ中継となったのだとか。
Hands in the air – in concert / marfis75
Googleカレンダー連携機能のビギナーズハック
クラウドシリーズ「Googleカレンダー」の連携編です。Googleカレンダーはカレンダーアプリとしても直感的な操作が可能で、必要十分な機能が揃っており、軽快に動作する非常に優秀なアプリなのですが、他のアプリと連携させることで更に便利に利用できるようになります。
今回は以下の3つの連携の形を具体例とともに紹介したいと思います。
・アプリケーションの連携
・iCal連携
・ガジェット連携
■アプリケーション連携
Googleカレンダーはその登場以来、連携できるアプリケーションが増えています。
デスクトップの連携
GoogleカレンダーはデスクトップアプリケーションであればOutlookやSunbird、iCalといったアプリケーションとデータ連携が可能です。Outlookとの連携であればGoogle Calender Sync、SunbirdであればProvider for Googleカレンダーを用いることでデータ同期が可能ですし、iCalであれば標準機能としてGoogleカレンダーとのデータ同期機能を持っています。
- Outlookと同期:Google Calender Sync
- Lightningと同期:Provider for Googleカレンダー
- iCalと同期:iCalのデータ同期方法
iPhoneアプリ
iPhoneアプリであればRefillsやCalengoo、さいすけなどなど、さまざまなアプリケーションがデータ同期に対応しており、私はToodledoとも同期可能なPocket Informantを用いています。これらのアプリケーションは一度データを同期しさえすれば、オフライン環境でも予定を確認することができます。
軽快な動作と美しいインターフェース
iPhone、iPod touch および iPad 互換 iOS 3.0 以降が必要
カテゴリ: 仕事効率化 価格: ¥1,200
更新: 2011/02/01
Googleタスクとも同期可能でカレンダーアプリとしての使用感も非常によい
iPhone、iPod touch および iPad 互換 iOS 3.0 以降が必要
カテゴリ: 仕事効率化 価格: ¥800
更新: 2011/01/29
純和製カレンダーアプリ。痒いところに手が届く。
iPhone、iPod touch および iPad 互換 iOS 3.1.2 以降が必要
カテゴリ: 仕事効率化 価格: ¥1,200
更新: 2011/02/07
GoogleカレンダーとToodledoと連携可能な統合的なPIMアプリ
iPhone、iPod touch および iPad 互換 iOS 3.1.3 以降が必要
カテゴリ: 仕事効率化 価格: ¥1,500
更新: 2011/01/05
その他、Googleカレンダーと連携可能な変わりダネのiPhoneアプリとして、EgretListを紹介したいと思います。このアプリはEvernoteのチェックボックス付きノートをTODOアイテムとして扱うのですが、本来Evernoteでは設定できない開始日や終了日をこのアプリ上でだけ設定することができます。
iPhone、iPod touch および iPad 互換 iOS 3.1.2 以降が必要
カテゴリ: 仕事効率化 価格: ¥350
更新: 2010/08/30
さらにはEgretlist上で設定した日付をGoogleカレンダーに送ることも可能なため、Googleカレンダーを見ればその日の予定とタスクを同意に確認することができます。
■iCal連携
Googleカレンダーは前回も前回も紹介したとおり、iCalender形式(以降、iCal形式と表記)のデータを取り込むことができます。また、逆にGoogleカレンダーで作成したカレンダーをiCal形式で出力することもできます。たとえば日本の休日や六曜、天気や月の満ち欠けなど、さまざまなデータをカレンダーに表示することもできますし、他のサービスが出力するiCal形式のファイルを読み込むこともできます。
iCal形式のファイルを出力できるサービスとしては
- Remember The Milk(タスク管理)
- Toodledo(タスク管理)
- Foursquare(位置登録)
- Eventcast(ソーシャルスケジューラ)
スケジュールはGoogleカレンダーで、タスクはRemember the Milkでと、使い分けている方も多いのではないかと思いますが、Remember The MilkのタスクをiCal形式で出力したものをGoogleカレンダーに読み込ませておけば、Googleカレンダーを見れば、その日のタスクとスケジュールを同時に確認できるようになるので、非常に便利ですよ。
■ガジェット連携
最後に紹介する連携機能はガジェット連携です。たとえば、ToodledoのタスクをiCal形式で取り込んだ場合、表示はできるものの、タスクを完了に設定することができません。しかし、ToodledoのガジェットをGoogleカレンダーに組み込む方式であれば、その日のタスクを確認することも、終わったタスクを完了に設定することも可能となります。
ToodledoのガジェットをGoogleカレンダーに取り込みたい場合は「Tools & Services」から「Google Gadgets」の「More Details」を選択し、GoogleCalenderのガジェット追加ボタンを選択してください。
■最後に
今回はGoogleカレンダーの連携機能をご紹介いたしました。Googleカレンダーをより便利にお使いいただくヒントになれば幸いです。次回はGoogleカレンダーのちょっとした小技を紹介してみたいと思います。
次回、ハック編お楽しみに!
▼今週の一冊
来週開催される東京ライフハック研究会第5回では「クラウド」をテーマにパネラー数名でパネルディスカッションを予定しています。今回はパネラーとしてお声かけさせて頂いた海老名久美さんの著書『知的生産性を上げるiPhone活用術』を紹介したいと思います。
まず、この本の特徴はとにかくレイアウトが美しくて分かりやすい。読んでいて引っかかりがなくすすーーっと内容が入ってくるんですね。自分が本を書いてみて一番辛かったのは如何に本のレイアウトや言い回しで読み手にストレスを与えないかという部分だったので、本書の水が流れるごとくスムーズに読み進めることができる点、ただただ尊敬でした。
で、内容はと言うと、最初「初心者向けかな?」と思っていたのですが、ところがどっこい・・Googleカレンダー、Evernote、Toodledoあたりがバンバン出てきますし、それらと連携可能なアプリが複数パターン特徴と共に紹介されているので、「あのアプリ気になるんだけど買って使わなかったら嫌だなぁ」なんて方は本書を読むことで複数のアプリを使い比べてみる手間を省くことが出来ます。
iPhoneを使ってスケジュールやタスク、メモを管理していきたいけど導入で躓いている人、今一自分のやり方がしっくり来ない人は是非一度「知的生産を上げるiPhone活用術」を手にとって見て下さい。
そんなこんなで、『EVERNOTE情報整理術』、全国の書店&Amazonにて好評発売中です。
▼北真也:
仕事術をもっとカジュアルに! わかりやすさ重視の「ビギナーズ・ハック」をお届け。Blog「Hacks for Creative Life!」と勉強会「東京ライフハック研究会」主宰。