タスクシュートの肝というのは決して
- 見積時間の総和が「今日中におさまるかどうか」を検討できる
点だけにあるわけではないのです。
タスクシュートについてどれほど概略を理解しても、少なくとも30日間は使い込んでみなければ、決して理解されまいと思うところがあります。
「葛藤タスクの実行中」に気づく
私たちは「葛藤する」ことがあります。
- 室内の気温がマイナスまで下がっているのではないかという朝に、なかなか布団から出られないでいるときに葛藤します。
- ずっと残業が続いていて朝から満員電車に乗りたくないと思うときに葛藤します。
- そろそろ歯医者に行かなければいけないと思いながらも行きたくないとき葛藤します。
ムリは禁物です。しかし「ムリだ」と感じたときには必ず休む、というわけにもいかないものです。
体調も良くないし今日くらいは学校をお休みしてもいい、というのが正解のときもあります。
しかし、体調が優れないとはいえ、あえて行くことが人生では必要、というケースもあります。
こんなとき「●●のサインが出ていたら要注意!」といった情報が魅力的に見えるでしょう。
しかし私はその前に、
- いま、自分は葛藤している
と認識しなくてはいけないという気がします。
葛藤するには、少なくとも苦しくなるまで逃げずにいる必要があります。
- しかもある意味では「苦しい道を選ぶ」と決めてしまわずに居る時間も要るのです。
私はタスクシュートで、
- 葛藤タスクの実行中
に、いままさに入っていると、たびたび気がつきます。
そんなシグナルをアプリが出してくれるわけではありません。
アプリはある意味、私のことなど知ったことではないのです。
でも私はタスクシュートを通じて数日になんどか、
- これが起きている
と気づくのです。
タスクシュートなどなくても気づく人は気づくでしょう。
ただタスクシュートであれば、はっきりした形式をもって「それ」を示してきます。
「これ」が目に入ったら、しばらく苦しむうちに、展開が開けてくると、何度かタスクシュートに教えられたものです。
この記事がこうして書きあがったようにです。
年に100回くらいは、こんなことがあります。
Follow @nokiba
いま、自分がEvernoteを使い続けている理由を簡単にまとめてみた本です。
意外とご好評いただき、ありがたい限りです。
これをもっとくわしく一冊の本にまとめてみたくなりました。
▼『最小の整理で100%役立つノートシステムを手に入れる!』