ひとつのタスクについて、そもそもそれは何であるのかを改めて意識するということですが、抽象的だとわかりにくいかもしれません。
たとえば、
- 書棚整理
というタスクがあるとしましょう。タスクを見て、すぐに手がけられるようならなにも問題ありませんが、タスクを見て、すぐに先送るようであれば書棚整理というタスクをなぜそこに書いたのか?
と、一考するべきところだというわけです。
- なぜ書棚整理をしようと思ったのか?
- 書棚整理のゴールとは?
- 書棚整理したいと思ったときになにを見たのか?
などといったことを改めて考え直してみると、いろいろ見えてくるものがあるということです。
タスクシュートでは、必ずしもこのようなことを問題にはしません。
タスクリストと対話する習慣を身につける
というのもタスクシュートでは、「まずやっていることをとらえる」という基本があって、やっていることをできないというのはおかしいし、やっていることはきっと明日もやるだろうし、やるべきことというのはやっていることの中で処理していく方がムリがないからです。
(この部分がいまひとつ納得いかなくても、今回この記事では読み飛ばしておいていただいて大丈夫です)
ただ、タスクシュートユーザーであっても、どうしても意識が「未来志向」で、どうしてもやれないことを、どうしたらいいのか?
という葛藤でお悩みの方も一定数います。
そういう方には「これはなにか?」を使っていただくのがひとつの方法なのですが、もう少しだけ強引に、リピートとは思えない新規のタスクを未来におくときには、必ず、「○○とはなにか?」または「○○。これはなにか?」または「○○したいのは、どうしてか?」というタスク名とする、
というルールにしてしまえばいいと思うのです。
このようにしてタスクリストと対話する習慣を身につけていくと、よりタスクリストを機能させやすくなります。つまりタスク実行率が上がっていくでしょう。
試しに書いてみてください。
- 書棚整理
と書く代わりに
- 書棚整理したいのは、どうしてか?
というタスクにするのです。
そしてこのタスクを目にしたときやるべきことは、まさにこの通り、
「どうして書棚整理をしたいと思ったのだろう?」と考えてみれば、いいのです。
タスクリストに未来のことが書いてあろうと、じっさいに書いてあるのは過去の記録なのであって、やっていることは記憶の整理なのだということがはっきりしていくはずです。