Firefox?
Chrome?
ブラウザのタブは今、いくつ開いてありますか?
10ですか、それとも20でしょうか?
数多くのタブを開いておく意味は、何でしょう?
タスク管理にたとえるならば、今開かれているタブが、インボックスに集まってきているタスクです。
タスクをインボックスに収集し、しかしその整理ができないということはよくあることです。
それは開いているタブをブックマークに収集しても、そのままもう開くこともなくなる、という懸念や不安から起きている現象でしょう。
このページはおもしろい情報があるから、またすぐ見る機会があるから、またすぐ見られるようにしておきたい。
そのためにブックマークや、PocketやEvernoteというものがあるのですが、意外に頼り切れない。
ブックマークはGTD
収集したタスクをきちんと整理する。
整理された情報を週に一度は総点検する。
そういう考え方によってタスク管理するというのが、GTDです。
それによって、インボックスを定期的に、できれば日に一度はゼロにしたい。
そのためにはブックマークがきちんと整理されていて、かつ、定期的にきちんと整理していく必要があるわけです。その点で(自分自身に対して)不安があると、タブが開きっぱなしになるように、インボックスが片付かないわけです。
現実的には、あまりの多くなりすぎたタブを整理すタイミングで、いろんな作業を施すはずです。気になることがあふれかえったタイミングでモチベーションが高くなって、GTDのタスクが処理されていくという流れは、あるはずです。
履歴を使うのがタスクシュート
ブックマークによる整理の他、もう一つの考え方として、履歴を使うという方法があります。
一度でも開いたことのあるサイトの情報は、履歴に残るからです。ということは、開いたことのあるページをもう一度開くには、履歴を探して見てみればいい。
この発想がタスクシュートの発想です。タスクシュートの「タスク」とは、過去に行ったタスクのことであり、これからすべきことを見つけるためには、履歴をのぞけばいいということになります。
よくよく考えてみると、ブックマークをチェックしても、履歴をのぞいても、開くことになるページはおそらく同じです。全部でなくても同じであることが大半でしょう。
ですから思うに、ネクストアクションを明確に決めても(未来計画を立てる)、履歴をレビューしてページにアクセスするのも(過去ログ)、結果はほとんど一緒になるはずなのです。
カーナビに喩えてもまったく同じ事は言えます。
地点登録(ブックマーク)しても、履歴を頼りに目的地を設定しても、同じ事をすることになるし、地点登録された内容とカーナビの履歴の中身は、ほとんど(全部ではないけれど)同じであることがふつうです。
ここから考えたいことは、ひんぱんに行くところはけっきょくどこかということ。そしてそこにどうやって行くといちばんいいのか、ということです。
ひんぱんに行くところというのは、履歴に一番多く現れるところのはずです(タスク管理においては、「俺はそこにたくさん行く人間でありたくない!」という訴えがそこそこなされるのですが、それは無理筋というものです)。
ひんぱんに行くところに、どうやって行くかも、意外と大事です。
人によっては「最短距離で」と言うでしょうし、人によっては「安全な道で」と言うでしょうし、人によっては「行き慣れた道で」と言うでしょう。
ひんぱんに行くのですから、いちばん気持ちよくいける行き方がいいでしょう。タスク管理に話を戻すなら、いちばん気持ちよくやれるやり方で、ということです。