という記事を書きました。書いてみてつくづく思ったことは、要するにタスクシュートなのだが、飽きられてもいるでしょうから今回そのことは封印しましょう。
GTDでも断捨離でも同じことなのですが、うまくいくときに共通しているのは「可能性を捨てる」ことだと思うのです。
よく片付けの時にいいますね。「いつか役に立つ」「何かの役に立つ」と言ってとっておいたら、部屋は永遠に片づかないとか。
それと同じで、「それをせずに済ませるのは自分の可能性を殺してしまいそうな気がする」という未練のせいで、タスクが片づかなくなるのです。
タスクシュートは自分がやるべき0.1%に集中させてくれる
その可能性に引きずられて、結果としてはダラダラしてしまう。「何かの役に立ちそう」なことに、世の中満ちあふれています。インターネットも同じです。役に立ちそうな情報を全部読むとなったら、永遠にネットから離れられないでしょう。
「捨てるべき」なものが多すぎるのです。断捨離のような方法論がややエキセントリックに見えるのは、そのせいです。もったいない。コワい。だから捨てられない。
自分の可能性だって同じです。「いつかやりたいこと」「やってみたほうがいいこと」を捨てるとなったら、可能性の9割では済まないのです。99%以上です。99.9%を捨てなければならなくなる。
タスクシュートは、結局話をここに戻してしまいましたが、自分がやるべき0.1%に集中させてくれるのです。これがキモです。
これがキモなのですが、他の人に言える話ではありません。「あなたの99%以上の可能性を捨ててください」なんて言えません。「私にはそれっぽっちのことしかできないと思うのか?」と尋ねられれば、「いいえ。そんなことはありません」と答えるのが作法でしょう。
断捨離にも似たところがあると思うのですが、タスクシュートを伝える難しさもこの辺りにあります。
自分ができることの限界がわかる
「あなたは可能性に満ちあふれているとしても、私には、これが身の丈に合ったタスクリストなんです」と言ったところで、「アラかわいそうね」と思われるのが関の山ということです。
ですが、可能性の海に溺れている間は、その海がどれほど豪華絢爛であっても、溺れているのであって、どこにも向かっていないのですから、成果は出ないのです。
タスクシュートはある意味で「やればわかる」ツールです。「タスクシュートのことがわかる」というより、「自分ができることの限界がわかる」のです。ログベースだからわかる。成果はその限界の中でしか出ない。他のことは捨てるしかなくなる。
そうすることによって、自分がやるべきことに毎日のように集中できるようになります。つまりタスクシュートというのは、選択と集中をサポートするタスク管理ツールなのです。
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