その最大の解決策こそが、「生活のルール化」「パターン化」です。すべてをルール化することは不可能ですし、それを望む人も少ないと思いますが、毎日の暮らしの中にはルーティンがたくさんあります。無意識に繰り返し行っていることを、時間と絡めてルール化できると、時間を色分けしやすくなり、予定が崩れにくくなるのです。
ということで、この直後に「毎朝6時37分に家を出て、6時47分の電車に乗り、7時半に出社する」のが習慣になっている、朝型生活のビジネスパーソンの事例が紹介されています。
出社後も、何時から何をするのかがきっちり定められており、その定めに従って淡々と過ごすことで、多忙な中にあっても、きちんと自分の時間を確保し、立てた予定を完遂していると言います。
部分最適を積み上げる
こういう事例を目にするたびに、「息が詰まる」とか「ゆとりがない」という印象を持たれるのだろうな、と他人事とは思えない気持ちになります。
でも、本人にとってはむしろラクで、何をすればいいのかが決まっていないほうがストレスになるのでしょう。
とはいえ、朝起きてから夜寝るまでのすべてを継ぎ目なくパターン化する必要はありません。
一日をいくつかのブロックに分けたときに「朝起きてから会社に着くまで」とか「昼食前の追い込み → 昼食 → 昼食後の過ごし方」という毎日必ず通ることになるコースについて、その時点でベストと思える“パターン部品”を作り、これらの“パターン部品”をレゴブロックのように組み合わせて一日を構成すること。
こうすることで、継ぎ目はできてしまいますが、トータルでは満足のいく一日になるはずです。
つまり、部分最適を積み上げていくことになります。
そのためには、
- それぞれのブロックごとにやること(タスク)を洗い出す
- 取りかかる順番に並び替える
- 上から順に実行していく
- 順番が守れない場合はその理由をメモして次のタスクに進む
- 一日の終わりにメモを読み返して翌日以降の順番設定の参考にする
というパターンを繰り返すことでしょう。
パターンを作るための手順もまたパターン化できるわけです。
参考文献:
» 40代を後悔しない50のリスト【時間編】[Kindle版]