タスクシュートはタイムトラベル

Apple Watchには「タイムトラベル」という機能がついています。面白い機能で、時計の側面についている「デジタルクラウン」を回すと、Apple Watchの文字盤の様々な情報が、過去/未来の時間に即した内容に変化していくのです。

たとえば、私のApple Watchの文字盤には通常、「予定」と「気温」と「天候」を表示してあります。「予定」は現在時刻からもっとも近い直近の予定が表示されます。「気温」と「天候」は現在のものです。

たとえば、現在は11:07なのですが、「予定」としては「移動」であり、気温は摂氏8度、天候は晴れです。

ここでデジタルクラウンを回していくと、内容が次々に変化します。



つまり、「現在時刻」が「未来のある時刻」であると仮定するなら、そのときの「予定」と「天候」と「気温」がどうであるかの表示に変わるわけです。

ちなみにクラウンを反対に回すと「過去」にさかのぼることもできます。

未来の状況次第でできることは変動する

これを見たとき、特に初めのうちにTaskChuteを使ったときの感覚をよく思い出しました。

TaskChuteはシミュレーション機能をもっています。スキマなく「やることは全部リストアップして、それにかかるであろう時間も入力する」わけですから、「だいたい17時頃にすることは何だろう?」ということにも答えられますし、「今日、本を書くのは何時頃になるんだろう?」ということも一目で分かります。

だからその気になれば、「本を書く頃の天気はどうなんだろう? 外はまだ明るいんだろうか?」といったことも分かるわけです。

これと、「タイムトラベル」によって分かることは、よく似ているわけです。

もちろん、待ち合わせ場所に着いたときの天気や気温を「タイムトラベル」によってあらかじめ見ることで、どんな服装をしていったらいいかを予測するのに使うなどが、一般的な使い方でしょう。

タスクシュートという時間管理法は、これをあらゆる活動について、特にメインの仕事には必ず適用する方法論なのです。

というのも、私たちの集中力は些細なことによって乱され、ちょっとした気温の低下などのために、仕事をする気がしなくなることも多いからです。

将来は、タイムトラベルによって、気圧や血糖値といった心理/身体に影響を及ぼしそうな数字と、そのときに行う活動が連動して分かるようになれば、素晴らしいでしょう。

▼編集後記:




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