私の答えは「服を脱いだとき」です。とりあえず服さえ脱いでしまえば、もう一度服を着るぐらいならお風呂に入ろうと思うでしょう。
これさえ始めてしまえば後は勝手に物事が進んでいくという行動を「キータスク」と呼んだ場合、 「服を脱ぐ」という行動は「お風呂に入る」という作業の「キータスク」と言えます。
この「キータスク」さえ見極められれば、小さなやる気で大きなタスクも片付けられるようになります。
ゴールが大きいと面倒になる
もう一度お風呂の話に戻ります。
やる気が少ないときにお風呂に入るのが面倒なのは、ゴールを「お風呂に入ること」と考えるためです。
お風呂に入って、着替えて、髪を乾かして…とその先のことを考えると、それがとても大きなタスクに思えて面倒になるのです。
しかし、「服を脱ぐ」だけならどうでしょうか?「お風呂に入る」ことよりも小さいタスクですから、必要なやる気は少なくてすみます。
そして一度服を脱いてしまったら、結果的にお風呂に入るしかなくなります。
別の例を出すとすれば、何か文章を書く必要があれば、「Wordで新規文書を作成する」だけとか、続きを書くなら「○○のファイルを開く」だけとか、メールを送るなら「返信用の新規メールを作る」だけなどが挙げられます。
「5分手をつける」よりも手をつけやすい
私は、このテクニックは「5分だけ手をつける」よりも効果があると思っています。
なぜなら、「5分だけ手をつける」は具体的に何をするのか曖昧ですし、5分測定するという行為が面倒に思えて、とりかかりにくさが残るためです。
「服を脱ぐ」、「○○のファイルを開く」、「新規メールを作る」であれば、「5分だけ手をつける」よりもやることが明確ですよね。だからその分、本当に手をつけやすくなります。
一度手をつけてしまったら大きなタスクも動いてしまうような「キータスク」を活用すれば、小さなやる気で大きなタスクを片付けていくことが可能になります。
あなたも良い意味で自分を騙してみませんか?
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お風呂に入るなら服を脱ぐの話は、子供がお風呂に入りたがらない時にも活躍しました(笑)
「お風呂入ろう」→「やだ!」
「じゃあ服脱ごう?」→「いいよー」
「お風呂行く?」→「…いく。」
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