やっと「タスクシュートの本」が出ました

なぜ、仕事が予定どおりに終わらないのか?
「時間ない病」の特効薬!タスクシュート時間術
佐々木 正悟 大橋 悦夫

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今月9日に『なぜ、仕事が予定通りに終わらないのか?』という本を技術評論社さんから出した。この本は私にとっては一里塚的な意味の本で、やっと「タスクシュート」というタイトルがついた本を出すことができた。

タスクシュートについてはこれまでもさんざん述べてきているのだが、私が本書を通じていちばん知って欲しいのは「タスクシュートがこの世にある」ということなのである。

そしてどんな人に「タスクシュートがこの世にある」と知って欲しいかといえば、次のような描き方をされてしまう人にだ。

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いちおう断っておくが、この著者のような人に、ではない。この著者は自分の姿をこんなふうに客観化できている。それをマンガにまで書いている。水際だった一コマだ。こんなことができる人には、特に何も必要はないと思っている。

昔、私もちょうどこんな感じだった。ここまでドキドキしてなかったし、ゴミ袋の山と、なぜか新しいティッシュペーパーとテレビとファミコン以外何もない、なんてことにはならなかったけれど、それでもストレスレベルが上がりすぎて、それを逃がすだけで精一杯という時期は結構長かった。

世に自己啓発やライフハックを批判する人は多い。それどころかなぜかタスク管理まで批判する人も少なくない。でもそういう批判をする人たちは、妙な厳しいことを言う以外、これといったことを何もしてくれなかったりする。

私は結局ドキドキしながらテレビゲームしては独特の、罪悪感とはまた違う、危機感のような虚無感をもてあそんでいた。「このままじゃ駄目だ」とわかっていたかもしれないけれど「ではどうしたらいいのか」がてんでわからなかった。

私の救いになったものの1つが『グズの人にはわけがある』(文藝春秋)という一種の自己啓発書だった。当時の私の問題を「先送り癖」と位置づける心理学者がいることを知り、先送り癖は意欲と緊張レベルの調節次第で解決しうるという視点を学んだ。

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その視点を発展させたいと思った。私としては、大好きだったライフハックやITツールを緊張レベルの問題と組み合わせることで、問題を心理学的にではなく、ライフハック的に扱いたい気もした。それがライフハック心理学の原点になっている。

先送りに関する限り、私が直接問題を解決するには至らなかったが、代わりに大橋さんのTaskChuteを見つけることができ、TaskChuteが問題の90%を解決してくれた。

どうしてTaskChuteが「先送り」の防止に役立ったのか。未だに十分な言葉にはなおせない。TaskChuteは仕事を進めるのに役立つと言うよりも「毎日を」回すのに役立つ。朝起きて「ああ今日も・・・」と思う。しかしTaskChuteを「見る」だけでその気持ちの重さが半分になる。TaskChuteをいじりさえすれば、さらに半分に軽くなる。

そこまで来れば「今日を回す」気になってくる。「回そう回そう」と思うだけで1日が終わってしまう日が私に関する限り来なくなった。「毎日がそれだ」という人にこそ使って欲しいツールである。「自分でも回せる!」と思うことができれば「どうしてこれで回るのか?」に興味がなくなるだろう。

ただ、そういうことを考えるのが私の仕事だと思っている。


» タスク管理ツール TaskChute2



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