遅くまで働くより、早く出て働いてみませんか?


できることならしたくない長時間労働ですが、どうしても長時間働く必要が出た場合、私はいつもより早く会社に行くようにしています。

これは遅くまで働くより、早く出てきて働くほうが同じ時間であっても効率的だからです。



1.早い時間は周りの時間が止まっている

特に早朝に言えることですが、普通の人はまだ仕事をしていないでしょう。

つまり、自分以外の人の「仕事の時間」は止まっている状態です。周りの時間が止まっているということが、早く出て働くことの最大の利点です。

周りの時間が動いているとどうなるでしょうか? まず、割り込み作業が発生する可能性が真っ先に挙げられますね。

また、割り込み作業が発生しなくても、気になるメールが届いたり、人と合うために時間を調整するなどして、細かいストレスが溜まります。

つまり早く出て働くということは、割り込みや周りのノイズなどが一切無い状況で落ち着いて仕事ができるということです。

2.時間が止まっているからこそ計画を立てられる

周りの時間が止まっている状態の利点は、落ち着いて仕事ができることだけではありません。

周りの時間が止まっているということは、その時点では周りを含めた仕事のスケジュールが変わることがありませんから、一日の計画も立てやすいです。

たとえ日中に計画が変更されたとしても、まず最初に今日最低限やるべきことを見通している状態なら、計画の修正は容易です。

周りといっしょに出勤し、常に変動する周囲の状況に影響される状態では、一日の計画を立てることは簡単なことではありません。(一日の見通しがつく前に次々と割り込みが入り、いつのまにか昼休みになっていたという経験はありませんか?)

3.「一仕事した!」という達成感から一日をスタートできる

早く仕事を始めれば、邪魔が入らないことに加えてやる気も十分ですから、高い確率で成果が得られるでしょう。

「一仕事した!」と、一日の初めに達成感を味わってからいつもの勤務が始まる場合と、「今日は残業だな…」と思いながらいつもの勤務を始める場合ではどちらがいいでしょうか?

また、高い確率で成果が得られるというところがポイントでもあります。

遅くまで残って仕事をする場合では、まだ周り時間が動いている可能性が高く、日中の疲れも残っていますから、思うような成果が出ないことが多いですよね?

早く出ることを実践するには

新しいことを始め、定着させることは難しいです。しかし、新しいことによる「報酬」を感じられれば定着させやすくなりますから、「報酬」を感じるためのヒントをいくつか紹介します。

まず5分早く家を出てみる

いつもより5分でいいので家を早く出てみてください。電車通勤なら1本早い電車に乗ってみてください。そして、通勤から会社の机までの風景の違いを感じてみてください。

5分早く出るだけで、周りの景色が大きく変わるということを実感できれば、早く出ることに対してワクワク感が出てきます。

これを利用して、「たまに早く出る」ことを楽しんで見てください。そうすることで、「必要に応じて早く出る」ことへの抵抗感も少なくなります。

いきなり1時間早く出てみる

やや強引なやり方ではありますが、思い切っていきなり1時間早く出てみるというのも手です。5分早く出ることと比べて、いつもとの違いを確実に実感できます。

そして、早く出て仕事をすることの利点もしっかりと体感できたなら、「早く出るという選択肢も有りだな」と思えるはずです。

まとめ

なお、早く出た日はあまり遅くまで残らずに帰るようにしてくださいね。そうでないと、効率的に働いているのではなく、ただのハードワーカーになってしまいますから。

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▼編集後記:




仕事のスタイルは人それぞれではありますが、私の周りでいつも落ち着いて仕事をしているイメージの人は、仕事が多いときは朝早くから来ていることが多かったです。

こういうことがわかるのも、朝早く出た経験があるからこそです。また、わざわざ早く出てきている者同士ですから、人が少ない朝の空間ではいつもよりも親密な雰囲気になります。

そのため、たまに朝早く出ることで、他の朝早く出る人と以前より仲良くなるという楽しみもありました。


▼濵中省吾:
「ほんと自由に生きてるよね」と家族に言われる化学系研究職。はまラボ主宰。


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