部署合同イベントの幹事だったり、会社の組合活動など、こういった業務外の社内活動って面倒ですよね。私もそうです。
しかし、一度決まったならできるだけ前向きにやるように私は心がけています。今日はその理由についてお話したいと思います。
1.業務外の活動は絶好の人脈形成の機会になる
私の会社に、Yさんという設備関係の部署のリーダーがいました。Yさんは仕事に厳しく、しかも一見ちょっと怖そうな風貌をしている方です。
そんなYさんと業務外の活動を通じて知り合う機会があり、第一印象とは裏腹に、とても気さくで良い方だとわかりました。そのうちいっしょに飲みに行く機会などもできて、とても仲良くさせていただきました。
あるとき、仕事で使っている重要なマシンが故障するトラブルに遭いました。
早めに復旧させる必要があったため、設備の部署の担当さんにすぐに電話で連絡してみたものの、本日は不在とのことでした。
電話口の方に事情を説明し、どうにかならないかと相談したところ、次に電話口に現れたのはYさんでした。
「おお? はまちゃんか! 今から行くからちょっとまってな。」
それからすぐに、Yさんともう一人の設備リーダーが現場に来てくれました。本当に困っていたので、私の目にはYさん達がまさにヒーローのように見えました!
1時間後にマシンは復旧しました。そればかりか、このマシンに関する様々な知識などについても説明してくださり、本当に感謝でした。
そのときに強く思ったことは、業務外の活動を通じてYさんと知り合えていて良かったということです。
もし私がYさんと仲良くなっていなかったなら、こういった迅速で手厚い対応は受けられていなかったでしょう。それは、ときどき見かける厳しいYさんを見れば明らかにわかることでした。
エピソードが長くなりましたが、このように業務外の活動をきっかけとしたつながりが、実際の業務やプライベートで役立つこともあります。この他にも
- 他部署に初めての依頼の際、担当さんが組合活動の知り合いだったのでやりとりがスムーズだった
- 組合活動がきっかけで社外の銀行員さんと知り合い、資産運用についていろいろと教えてもらった
といったこともありました。
こういった数々の経験から、避けられない業務外の活動については、人脈形成の良い機会だと考え、前向きに行なうように私はしています。
2.楽しくやろうとすれば楽しくなる
「…ほんとうはいやな仕事なのだけど、楽しんでいるふりをしようと決心したのでした。そして、大きな発見をしました。私がいかにも仕事を楽しんでいるふりをすると、実際にある程度は楽しくなってくるのです。…」
via 『道は開ける』/デール・カーネギー
私がこういった仕事をできるだけ前向きにやろうとする理由はもう1つあります。それは楽しくやろうとすれば段々楽しくなってくるからです。
また、こんな話もあります。ほぼ日刊イトイ新聞で掲載されていた「さんまシステム」からの引用文です。
さんま 昔ね、うちの師匠(笑福亭松之助)
から言われて、
これは助かったなということがありまして。糸井 はい。
さんま 我々の弟子稼業というのは、
掃除をさせられるじゃないですか。
で、掃除をしていると師匠が、
「それ、楽しいか」って言うんです。
「いいえ」って答えると「そやろ」って。
「そういうのが楽しいわけがない」と、
おっしゃるんですね。糸井 うん、うん。
さんま そのときに、師匠に、
「掃除はどうしたら楽しいか考えろ」
って言われたんですけど、そこでしたねぇ。
あの、掃除なんて、楽しくなるわけがないんですよ。ところが、
「楽しくなることを考えてることは楽しい」。
っていうところにね、
18歳のときに気づかせていただいたのが
非常に助かりましたね。糸井 あーーー、それは、
いい師匠を得ましたねぇ。via (cache) ほぼ日刊イトイ新聞 – さんまシステム
(強調表示は筆者によるもの)
「楽しくなることを考えてることは楽しい」
そう、これなんです。「嫌だ嫌だ」と考えながらやっているとずっと苦しいままですが、「楽しくしてやろう!」と考えると実際に楽しくなってくるのです。
どうせ避けられないことなら、できるだけ楽しくやるほうがいいですよね。ですから、避けられない業務外の活動については、できるだけ前向きに行なうよう私は心がけています。
まとめ
- 業務外の社内活動は絶好の人脈形成の場となる
- 楽しくやろうと頭を切り替えれば楽しくなってくる
- 避けられないことなら、できるだけ楽しくやる
Follow @Surf_Fish
仕事の効率化に関しては、なるべく「仕組み化」することや「仕事を減らす」ことなどを常に心がけていますが、会社で生活しているとそうもいかない部分があります。
そういった場合には、今回ご紹介したように自分の思考を切り替えることなどで、なるべく精神の消耗が少なく済むように対処しています。
サーフィンも似たようなもので、大きな波がないのに無理に大技をやろうとしたり、大きな波に逆らって無理なアクションをとろうとしたりすると、肉体的にも精神的にもとても疲れます。
そのときの波に合わせて、自分が楽しめることをやることが楽しく波に乗るコツでした。
▼濵中省吾:
「ほんと自由に生きてるよね」と家族に言われる化学系研究職。はまラボ主宰。