本来なら先週のうちに書くべき内容ですが、先週のうちにまとまらなかったため、タイトルを「今週のまとめ」改めて「先週のまとめ」とします。
まぁ、タイトルなどどうでもいいのですが、一日一日を大切に生きるのと同様に、一週一週を一蹴することなく、各曜日をまんべんなくぐるりと一周してきた足跡を振り返ること。そうすることで新しい一週間を“ツルっ”とではなく“パリッ”と始めたい。
そんな想いで書いたことを週に一度振り返る習慣を続けています。
いわゆる焚書(ふんしょ)をテーマにした「華氏451」という映画があります。本を持つことも読むことも法律で禁じられている世界。本を持っているのが見つかれば、即座に官憲に自宅に踏み込まれ、奪われ、その場で火炎放射器でもって焼却させられてしまう。
こうして本を読むこともしなければ、何かを記録することもしない人々による社会がそこに現出します。新聞のようなものが毎日配達されるのですが、どのページもマンガになっています。これ以外の情報入手の手段はもっぱらテレビ。
徹底的に「読む」という行為から切り離され、深く考える余地が排除されているのです。為政者はその姿を現しませんが、その意図するところは明らかです。すなわち完全なる支配。
でも、隠れて本を読む人は後を絶たず、毎日イタチごっこが続きます。
そんな中、主人公である官憲の一人がふとしたきっかけから本の楽しさに魅せられてしまいます。禁断の木の実に手を出してしまうのです。
その後の展開は、映画を観ていただくとして、僕自身がこの映画を観ていて印象に残ったのは、読んだり書いたりしない限り人は何ものも記憶に刻み込むことはできない、というメッセージです。
たとえば、後半に「その話は以前にも聞きました」とか「いつだったかは思い出せないが…」といった、記憶の“不備”を露呈するシーンが頻発するのですが、これは「見る」ばかりの“ツルツル”な生活に浸かっていることに起因している、と解釈できます。
人が何かを記憶し、後からこれを呼び出して活用できるのは、読んだり書いたりといった言葉にまみれた“ザラザラ”な毎日があるからでしょう。
ザラザラしているからこそ、それを足がかりにして、足を滑らすことなく次の一歩を踏み出せるのですし、それを手がかりにして振り返ることができるのでしょう。
中谷彰宏さんは『仕事の極め方』の中で次のように言っています。
「読む・書く・会う」がなかった日は何もしなかったのと同じだ。
これら3つはいずれもザラザラの素といえます。
ちなみに「451」とは紙が燃え始める温度だそうです。
今週書いたエントリー
- 日刊シ!092:うまくいくまで試し続ける
1978年、ジェームズ・ダイソンが「紙パックのいらない掃除機」を開発しようと決意したとき、誰もが彼の神経を疑った。掃除機業界ではとくにそうだった。なぜなら、大手メーカーにとって… http://bit.ly/gGf2V0
- 日刊シ!093:目標の達成に向けて毎日何か1つずつやり続ける
いま現在の目標や目的について考えてみよう。それに向かって前進しているだろうか? 自分のレーダーから消えた目標が達成されることはない──もし消えていたら、その… http://bit.ly/frdW4m
- “ただただ会社に振り回されて、忙殺されているだけでは、力は蓄積されません”
今週のまとめ/余裕がない・時間がないという不満を解消するための朝の習慣 http://bit.ly/h8jeys
- 日刊シ!094:目的にこだわる
私たちはときに“方法”に愛着を持ちすぎ、“目的”が何だったのか見失うことがある。 たとえばアル・ゴアは、大統領選での敗北に対する恨みや失望を引きずって余生を過ごすこともできただろう。しか… http://bit.ly/g3dY5z
- 日刊シ!095:感情の日記をつけてみる
歴史を動かしてきたのは人間の感情である。人々の行動は、理由よりも“感情”に大きな影響を受ける。 有能なセールスマンなら、この考えに大きくうなずくにちがいない。人々は、“理由”より… http://bit.ly/eBgzPK
- 日刊シ!096:身体を動かす
受け取ったEメールを読んでいて、メッセージに猛烈に腹を立てたことはないだろうか?(中略) 驚いてメッセージをもう1度読み直すと、たしかにいくつかの意味に解釈できることに気づく。問題は自分の… http://bit.ly/gb1H3o
- 日刊シ!097:自分の中から答えを探す: 五感を通じて意識に到達したすべての情報は分類され、記録される。そうした情報は、手紙がファイルキャビネットから取り出されるように、思い出されたり、引き出されたりする。(中略) 今日… http://bit.ly/h5lF4V
- 日刊シ!098:自分が信じていることを再度確認する
「○○に関して、私は( )だと信じている」──この文章を声に出して読み、( )の部分を埋めて文章を完成させよう。(○○には自分にとって重要なテーマを入れる… http://bit.ly/eGTUpH
今週やめること/始めること
日刊シ!より。
これから何かを新しく始めようと思ったら、必ず今やっている何かをやめる必要があります。時間は有限だからです。「始める」時は「やめる」とセットで考えましょう。
- やめる:正しいやり方を探し続ける
- 始める:うまくいくまで試し続ける
- やめる:惰性でやり続ける
- 始める:目標の達成に向けて毎日何か1つずつやり続ける
- やめる:方法にこだわる
- 始める:目的にこだわる
- やめる:感情を抑えこむ
- 始める:感情の日記をつけてみる
- やめる:感情に動かされる
- 始める:身体を動かす
- やめる:自分の外に答えを求める
- 始める:自分の中から答えを探す
- やめる:自分が信じていることをうのみにする
- 始める:自分が信じていることを再確認する
▼参考文献:
今週のランキング
「情報の流れ」が一目でわかる「自分の情報ワークフロー」の作り方
Evernoteでよくあるトラブルにはたとえばつぎようなものがあります。
- 同期でつまずく
- スタック、ノートブック、タグでどう整理したらいいかがわからない
- Evernoteの情報を外出中にうまく使うにはどうしたらいいの?
- Evernoteがごちゃごちゃになってしまう
- いざ探してみると有用な情報が入っていない
- ブログの発信に活用できていない
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「集めただけ」「整理しただけ」で終わってはいけないというけれど、そもそも集めることすらできていない人はどうしたらいいのか?
情報収集、情報整理、情報活用、そして情報発信の流れはすべて互いに絡み合っているのです。しかもユーザー次第でどのような「情報の流れ」を作ればいいかも異なります。
その意味ではただ「Evernoteマニアの人の話」を聞いても、参考程度にしかならないままで終わるかもしれません。
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