「やりたいこと」をプロジェクトにするとうまくいかない



先日のタスクカフェでも質問が出てお答えしたことですが、「やりたいこと」を次々とプロジェクトにしても、プロジェクトがたくさんできあがるだけで、すべてが順調にいくということはありません。

もちろん、そもそも「やりたい」ということでプロジェクトにした(=2日以上かかる課題と認識し、覚悟を決めて取り組む決意をする)わけですから、いくつかのプロジェクトはうまくいくでしょう。

たとえば、「体重を減らしたい」ということでダイエットプロジェクトを発足させ(自分の中で)、そのためのネクストアクションとして「体重計を買う」とか「食事のメニューを見直す」といったタスク(=すぐに取りかかることができるアクション)を設定し、粛々のそれらのタスクに取りかかれば、途中でイヤにならない限りはこのプロジェクトは成功するはずです。

問題は途中でイヤになることです。あるいはイヤになるところまでいかなくても、「このプロジェクトよりも優先度の高い新しいこのプロジェクトにリソースを振り分けよう」などということで、事実上の凍結を余儀なくされることはしばしばあります。

問題はこの優先度です。

優先度を決めるものの正体

ダイエットもそれなりに優先度が高いはずなのに、後から現れたプロジェクトにやすやすと優先度を奪われてしまう。これはよく考えると不思議です。

そもそも優先度とは何か。

僕自身は、現在抱えている不満を解消することにつながるか、という基準によって決まると考えています。

上司から「明日中に!」と依頼された仕事によって「ダイエットプロジェクト」の優先度が急落するのは、その仕事をしないことによって会社における立場が危うくなる(かもしれない)、という不満(というより恐怖)がダイエットをしないでいる不満に勝るからです。

うまくいくプロジェクトの要件

仕事とダイエットを同列に比べるのはフェアではないかもしれませんが、危機は常にアンフェア。

このような状況でプロジェクトをうまくいくように持っていくには、日頃から「やりたい」と思っていることよりも「不満なので何とかしたい」と切実に感じていることに注目したほうがいいと思います。

プロジェクトを立てる時は、それによってどんな不満が解消できるのか、得られるメリットを明確に言葉にしておく。もしここできちんと言葉にできなければ、あるいは自分が今抱えているどの不満の解消にもつながらないことに気づいたのであれば、そのプロジェクトはすぐに保留にしましょう。

プロジェクトが増えるほど、そのための管理と整理にも時間と手間がかかりますから、自分が抱えている不満と照らし合わせて、どんどん減らしていくことをおすすめします。

それによって本当の意味で優先度の高いプロジェクトに使うための時間が増えます。

まとめ

  • 「やりたい」と思った時、そこに「何らかの不満が解消できる」という明確なメリットが得られるかを考える
  • メリットが思いつかない場合、その「やりたい」は単なる思いつきかもしれない
  • 思いつき発のプロジェクトがたくさんあると、それらが「やるべきこと」のように映ってイヤになる
  • 逆に進めれば進めるほど不満が解消されていくプロジェクトばかりになれば、人生の満足度は自然と向上する


今回のようなご質問にお答えするタスクカフェ、毎月開催していますので、ご参加お待ちしております。

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