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「根拠のない自信」だけが自分を前に進める

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大橋悦夫──なぜあの人ばかりがうまくいくのか。

同じようにブログを書いて、同じようにTwitterやFacebookに時間を費やし、本を読んだりアプリを使い込んだり、それなりに伝えられることは持っている。そのうちの一部はすでにブログにも書いている。

でも、どうもうまくいっていないような気がする。目指しているのはこんな感じではない。でも、あの人のような勢いは自分にはないし、そもそもああいうのは自分らしくない。そうだ、自分は自分であってあの人ではない。

ああっ、でも、なぜ、あの人ばかりが、うまく、いくのか──。

どうすれば「すごい」と言ってもらえるのか?

僕がこのブログを始めたのは今から7年前の2005年5月。それ以前にもテーマの異なるブログを7つほど運営していました。

新しいブログをつくるたびに「これだ、このテーマならいける!」と毎回それなりに興奮しながら最初のエントリーを書きはじめます。長く書き続けられるブログもあれば、数エントリーで冷めてしまうブログもあります。

比較的長く書き続けることができたブログにおいても、それほどしっくりとは来ていませんでした。

書き続けてはいるものの「自分が本当に書きたいのはこういうことなのだろうか?」という疑問がぬぐえず、絶えずモヤモヤ。

冒頭に示したのはその時の心境です。今風にアレンジしていますが、常に「あの人」がいたのです。特定の誰か、というわけではなく、その時々で入れ替わります。でも、常に意識する対象としての「あの人」がいました。

結局は人の目ばかりを気にして、どうすれば認められるのか、どうすれば「すごい」と言ってもらえるのか、という他人からの評価だけがすべてだったのです。

なぜなら、「あの人」はたくさんの人から認められているように見えたし、「すごい」と言ってもらえていたからです。

「すごい」から「すごい」と言われるわけではない

後になってわかってきたことですが、「すごい」と言われる状態、多くの人から認められる状態は、目指すものではなく、結果としてそうなるだけなのです。

「すごい」と言われれば嬉しくなり、やる気も高まり、その結果もっと「すごい」と言ってもらえるようにがんばれるかもしれません。

でも、「すごい」という判断は他人の下すものであるために、自分ではコントロールできません。コントロールできないものを評価軸に置くと、常に一喜一憂することになってしまい落ち着かないでしょう。

「すごい」と言われている本人にも、そうなるまでの間に「すごくない」時期もあったわけで、その時に何をしていたかといえば、「すごい」と言われなくてもいいからとにかく自分にしか書けないこと、自分が本当に書きたいことの追究ではないかと思います。

「根拠のない自信」だけが自分を前に進める

そうした追究を続ける原動力になるのは、外からの動機付けよりも自分の内にあるマグマのようなものです。一見すると大言壮語と紙一重ですが、そこには根拠のない自信があるのです。

コネも実績も裏付けもない。それでも、自信さえあれば前に進むことができます。

出版社に企画を持ち込んだり、著名人に面会を申し込んだり、新しい仕事を始めたり、といったことは、誰しも「失敗したらどうしよう」「痛い目にだけはあいたくないぞ」という不安からなかなか起こせない行動です。自信のある人はこの不安を乗り越えることができます。

自信とは文字通り自分を信じることですが、そのベースには継続があります。何か1つのことをやり続けること。何であれ、それが続いているということは、少なくともそれについては相対的に強い関心を持っているということですし、好きである可能性も高いでしょう。

このようにして見つけたテーマを、いかに周りからとやかく言われようとも、気にせず臆せず、さらに奥深くに掘り進めること。

これが「あの人」もくぐり抜けたトンネルだと思います。

自信さえあればいい

「自信」に似た言葉に「勇気」があります。自信は筋肉に似ています。トレーニングの継続によって一度ついたら簡単には落ちないのです。これに対し、勇気は瞬発力。発揮できれば強い推進力になりますが、発揮し続けるためには燃料が要ります。それが自信です。

揺るぎない自信が勇気を奮い起こしてくれるのです。

勇気はがんばれば出せるかもしれませんが、自信は一朝一夕には身につきません。

地道にトレーニングを積み重ねるのみですが、逆にいえば、それさえできれば自信は得られるということになります。

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