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できる自分になりたかったら、「できる」の定義を自分で決める

dekiru
photo credit: JD | Photography via photopin cc

池田千恵突然、しかも、何を今さら、と思われるかもしれませんが、言葉って難しいですよね。

  • 自分は良かれと思って言った何気ない一言が相手を傷つけたり
  • 逆にそのつもりがない一言が、相手の心にじん、と響いたり
  • 会社の部下にメールの返信を依頼したら、自分だったら書くはずのない言葉遣いで送ってしまってお客様を怒らせてしまったり

同じ言葉でも、自分の頭の中にあるイメージと相手のイメージが、映像みたいにぴったり合うことってなかなかないこと。

相手とのやり取りでさえこうなんだから、自分とのやり取りも、けっこう大変です。

例えば、「頑張ろう!」と思って物事に取り組む時、頑張るってどういうことなんだろう?と思いませんか?

そもそも「頑張る」の意味を考えてみると、アイマイ。何をどうすれば、頑張ってることになるんでしょう?

最近こういった、なんとなく意味がわかるんだけど実態がよくわからない言葉(アイマイ語と勝手に名付けました)にとても興味を持っています。

例えば、

  • 結果を出す
  • ステキ女子
  • できるビジネスパーソン
  • 豊かな生活

いかがでしょう?

ぼんやりとしたイメージは湧くけれど、改めて突き詰めると実態は何なのだろう、と思いませんか?

この辺を自分なりに最初に明らかにしておかないと、「あれ?私は今、結果を出す人間に近づいているのだろうか?」と、迷うことになってしまいます。

定期的に開催している『朝活手帳』のワークショップでも、私はこんな質問を参加の皆さんにしています。

「あなたにとって、朝活手帳を “使いこなす”ってどういう状態のことを言いますか?」

  • 1週間のうち5日起きられること?
  • 手帳に毎日何か書けること?
  • 週2回朝活イベント参加すること?
  • ジムで週3ランニングすること?
  • 資格試験に受かること?

「使いこなす」もアイマイ語です。

人から見たら「使いこなせている」と感じるやり方であったとしても、自分で最初に「使いこなす」の定義を決めておかないと、「私は手帳を使いこなせていないんじゃないか」と自分に自信が持てなくなります。

逆に、使いこなすのイメージを最初に明確にしておくことさえできれば、たとえ手帳に文字が入っていなくてスカスカになっていたとしても、ちゃんと自信をもって「私は手帳を使いこなせています」と言えるのです。

つまり、目標達成において一番大事なのが、目標とする結果の定義を決めること。ここをきちんと決めてしまうことができれば、あとはそれを淡々とクリアするだけになるのでラクですし、達成感や進捗度が見える化でき、さらにモチベーションアップにつながります。

では、これらのアイマイ言葉をリアリティを持って自分のものとするためにはどうしたら良いでしょうか。

ひとつの解決策として今回提案したいのは、「数字で」「具体的に」決めるということです。

  • できるビジネスパーソンって具体的にどんな人?
  • 月収はいくらもらっているの?
  • どんな仕事をしているの?
  • 今の仕事で上司の評価が何段階上がれば自分を「できる」と認められるの?
  • 月何万円会社の売上げに貢献できれば「できる」と言えるの?

これを最初にきちんと分析しておくだけで、その数字に日々近づいているのか、それとも遠ざかっているのかが分かるようになります。

仕事だけでなく、趣味も同様です。

例えば私の場合、最初にフルマラソンを走る!と決めた時は、目標タイムを走っている人が月に何キロ走っているかを調べて、そこから自分がトレーニングすべき距離を逆算しました。

数字にして見える化すると、ただ黙々と走るだけでは得られない、ゲームをクリアする時のようなわくわく感を得ることができます。頑張っている自分をきちんと認めることができるのでますます走るのが楽しくなるんですよね。

キーワードは、数字で、具体的に、自分で決めてしまうこと。

頑張っているのに前に進んでいる感じがしない時は、ここを意識するだけで見える景色が変わってきますよ!

▼編集後記:
池田千恵



2012年03月12日 (月) 19:15~20:45 六本木のアカデミーヒルズにて講演をします。
ライブラリー会員様限定のものですが、会員の方がいらしたらぜひ。

ディスカヴァーブッククラブ コラボ –早起きのススメ ~ひとり時間で目標を達成するために– アカデミーヒルズ


▼池田千恵:
前向き早起きエバンジェリスト。朝を有効活用してビジネスの基礎体力をつける「Before 9(ビフォア・ナイン) プロジェクト」主宰。