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SH014:助走をつけると加速しやすい

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photo credit: Shreyans Bhansali via photopin cc

失敗や損失を恐れるあまり、最初から正解を求める(それ以外を排除する)というスタンスは一見すると効率的ですが、それ以前に効果的ではありません。

最初から最短ルートを見つけられればそれに越したことはありませんが、もし見つけられたとしても、それを「最短」だと判断するには、それ以外のルートを最低一つは経験しておく必要があるからです。

白紙の状態から「あるべき軌道」は描けない、ということです。

最短ルートより最長ルート

仕事のスピードを上げたければ、最初に求めるべきは「最短ルート」ではなく「最長ルート」です。

最大限に時間と手間をかけてやってみて、それによって求められるレベルを満たす成果が出せることを確認します。

その上で、成果をそのままに時間と手間を少しずつ減らしていきます。

どこかで「もうこれ以上は削れない」という限界点に到達します。

それ以上削ると成果が犠牲になる、というポイントです。

この限界点というものは数値や言葉で客観的に表現することはできるでしょう。

でも、限界点は個人的なものです。

「もうこれ以上は削れない」と判断するまでの過程で、削る技術が磨かれているからです。

つまり、誰かが見つけ出した限界点はその人にとっての限界点であり、そのまま真似をしても同じ成果は得られないのです。

助走距離を伸ばす

まず、自分がどんな成果を得たいのか。

それが明確になれば、そこに向かって助走を始めることができます。助走距離を伸ばす方法はありますが、ゴールまでの距離を縮める方法はないのです。

助走は練習と言い換えてもいいでしょう。

いずれも、最高のスタートを切るための準備です。
ここを削るとスピードも成果が上がらなくなります。