アジャイルな社長こと太田憲治さんの影響を受けて、1週間ほど前からロディアを使い始めました。手のひらに収まるいわゆるブロックロディアです(以下、ロディア)。
ロディアの良いところは次の3つです。
1.安い(189円)
2.切り取れる
3.80枚つづり
1.安い(189円)
100円ノートにはかないませんが、それでもこの価格で手に入るのは、心置きなく使うには十分でしょう。まとめ買いをすれば、単価はさらに安くなります。
2.切り取れる
切り取れるのがロディアのユニークさといえます。しかも、特殊加工(マイクロカット加工と呼ぶそうです)で、きれいに切り取ることができます。「切り心地が良い」ということで愛用されているようですが、実際に使ってみると、なるほど、気持ちが良いです。
今のところはまだ失敗していません(せっかく書いたメモが破れてしまったらげんなりしてしまいますから)。
3.80枚つづり
実はここがポイントです。80という数字には特に意味はありません。ただ、冒頭の太田さんの次の一言がロディア導入の背中を押してくれました。
80枚使い切れば、そこで一区切りつくじゃないですか。たまったメモをいったん整理しておこうかな、っていうきっかけになるんですよ。
※記憶をもとに再現
つまり、「ダッシュ」でいうところのUnit-based dashになるわけです。
2.Unit-based dash “幾つまで”ダッシュ(いくつまでだっしゅ)ターゲットとなる“常連タスク”を一定の単位に分解し、決めた単位数だけ取り組む。例えば、10ページ読む(資料とか)、20行書く(論文など)、5個洗う(食器洗いはすぐやりましょうね)、など。
1冊制覇できれば、達成感も得られますから、なお良いでしょう。
ロディア・ハック
使い始めて間もない身分でナンですが、取り入れている工夫を2つご紹介します。
1.表紙の裏に付箋をストック
ロディアは書いたメモをストックするものではないようですが、切り取らずに一時的に寝かせておきたいこともあります。そんな時にしおり代わりに付箋を貼ることがあります。そんなときのために、表紙の裏に付箋をまとめて貼っておけばすぐに使えて便利です。
2.一日の終わりにレビューがてらタイムスタンプを押す
メモは切り取ってしまうと時系列を失ってしまいます。いつ書いたのかというタイムスタンプは後で重要な手がかりになることが少なくありませんから、日付は書いておきたいところですが、いかんせん面倒です。
そこで、名刺管理でも活躍してくれている回転印を使って、一日の終わりにレビューがてらタイムスタンプをつくようにしています(この時点で、不要なメモは捨てます)。
ロディアに心酔する前に、そして、
“不都合な真実”に向き合う前に
このように、ロディアに魅了されつつあるわけですが、ここでハッと我に返りました。
ロディアに限らず、新しいツールを導入するときにありがちな高揚感にヤられているだけではないのか、と思ったからです。この高揚感は人をして次のようなことを言わせます。
○○を使い始めてからというもの、今まで抱えていた問題がウソのように解決しましたよ。だから、是非あなたも○○を使ってみたらいいですよ!
ここで注目すべきは「○○を使い始めてから」という部分です。実は、この直前には省略されているある言葉があります。それを補ってみると…。
△△を使うのをやめて、代わりに○○を使い始めてからというもの、今まで抱えていた問題がウソのように解決しましたよ。だから、是非あなたも○○を使ってみたらいいですよ!
問題が解決した(と感じている)のは、「○○を使い始めた」からではなく、「△△を使うのをやめた」からではないか、という可能性が浮上するわけです。
注目すべきは「○○」ではなく、それを始めることによってやめることになった「△△」なのではないか、ということです。問題は「△△」にあったのであって、それをやめさえすれば「○○」は何でも良かったのではないか、ということです。
次から次へと新しいツールに手を出しては、
「これぞ、私の求めていた理想のツールだ!」
ということで使い始めるわけですが、ひとしきり使い込んで高揚感が落ち着いてくると、
「前のバージョンの方がよかった」
などと“不都合な真実”が露わになるのです。
ここで言いたいことは、ツール探しは際限がないからほどほどに、ということではありません。
むしろ逆です。積極的にいろいろなツールを試してみることです。試しに使ってみたものの、「どうも思っていたのとは違ったようだ」という残念な結果に終わったとしても、そこには必ず“痕跡”が残ります。
試してみることに失敗はない
これは、本書で説かれている「成功のための戦略」の1つです。
大切なのはやめることと試すこと
まとめると、次の2つになります。
1.やめること
2.試すこと
これは、以下でご紹介した「バリエーションを増やす」ことにも通じるスタンスといえます。
1つめの「バリエーションを増やそう」とは、「やる」か「やらない」かの二者択一に陥ることによる、失敗確率50%の状況を打破するための手段です。例えば、腹筋がなかなか続かないということであれば、腹筋のやり方を54種類用意しておき、その中から選ぶようにすることで、「今日は疲れているから、一番ラクなこのパターン21でやっておくか」
という良い意味での妥協を引き出すことができます。黒と白のモノトーンではなく、その間に無数のグレーを用意しておくことで、「望ましくない極端」を避けるわけです。
言い換えれば、「大当たり」と「はずれ」の2種類だけのくじに、「2等」や「特別賞」などの「準当たり」をたくさん混ぜ込むことによって「やらない」(はずれ)が選ばれる確率を引き下げるともいえます。
ただし、試してみたのなら、次のようなことを書き留めておくようにすると良いでしょう。
・試すことになったきっかけ
・試してみての感想
・今後どんな風に使っていきたいか
書いておけば記憶に残りやすくなりますから、
「あれれ、過去にも似たようなツールを試して同じ失敗をしてたじゃん」
という遺憾な事態を遠ざけることができます。ツール活用という“迷宮”を首尾良く抜け出すためのアリアドネの糸といえるかもしれません。
▼関連:
・eXtreme Gadget(太田さんのガジェットブログ)
・エンジニアマインド(太田さんの連載)
・自分を変える「小さな習慣」をつくるための3つのポイント
・大量の情報を“放し飼い”にしながらアイデアを生み出す方法
・迷ったらアイデアノートに宣言を書く
・タスクリストの“常連さん”は「ダッシュ!」でやっつける



















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