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怠慢・短気・傲慢 すべて褒め言葉なのです

五藤隆介
プログラマの三大美徳、という言葉があります。

  1. 怠慢(Laziness)
  2. 短気(Impatience)
  3. 傲慢(Hubris)


一般的に、あまり誉められた性質には見えませんが、これら3点はプログラマにとっての「美徳」とされています。

詳しい説明は置いておいて、これを「ご流」に翻訳すると以下のようになります。

大体めんどくせーって思う心が大事で、そもそもめんどくせーって思わないと何も新たな発見が無くて、めんどくせーって気がつく事は結構重要だったりするのよ。そして、そんなめんどくせーって思った事をなんとかメンドくさくなくなるように工夫したりして、「メンドくさくない仕組み」をどんどん作っていこうぜ。

(正しい意味、説明は「プログラマの三大美徳」でググッてください

「プログラマ」の三大美徳と言われていますが、これは「ライフハッカーな人達」の三大美徳と言い換えても同じような事が言えるのではないでしょうか?


まずはメンドくさいと思えることが大事

メンドくさいと思うから、メンドクサくないようにしたい、という意志が生まれます。

どんな単純作業でも、それをメンドくさいと思えないのであれば、そこに何も変化は生まれません。

メンドくさいと思える事を私は「良い事」だと考えています。

スーパーめんどくさがらず屋なコンピュータ

そして、出てくるのが「デジタル」です。

コンピュータは、何をやらせても文句を言わずに、全て言われた通りの事をこなしてくれます。そして同時に、言われたことしか出来ません。言われたことであれば、言われたとおり何度でもいつまでもこなし続けられる、ある意味、とてつもなく優秀な部下なのです。

ただし、言われないことは一切何もしないし、間違ったことを教えたら正確に間違ったことまで再現してくれます。

言われたとおりにやる、その最たるものが「プログラム」です。しかし、別にプログラムが出来なくても、思ったより色々な事をコンピュータに勝手にやらせることは可能です。

たとえばメールの仕分け

メール、メンドくさいです。気がついたら、いらないメールがどんどん沢山勝手にやってきます。ていうかこんなメルマガとか登録した記憶ないんですけど、なんてものがどんどん増えてきます。

アマゾンから届く「こんな新しいマンガとか発売されるけど買わない?」なんてメールに埋もれて、大事なあの人からのメールを見落としたら大変です。

なによりも、メールボックスに入ってくるメールが増えれば増えるほど、目を通すことすらメンドくさい事になってきます。そして、そのメンドくさい気分でメールを読むことで、大事なメールを見落とす確率も高くなるような気がします。

フィルタを作る

メールをコンピュータに仕分けさせる。これならプログラムがわからなくても出来ることです。そして、思ったより大きな効果が得られる「コンピュータに任せるべき仕組み」です。

実際、フィルタを作るのも結構メンドくさいです。大した面倒ではないけれども、気分的に面倒です。

だけど、作らないともっとメンドくさいから作ります。一回の手間で、日頃のちょっとした手間を減らせるのなら、回数が少ない方を選びます。

そして、フィルタを作ることがメンドくさい理由の一つに「どういうフィルタを作るべきか?」で悩んじゃうからメンドくささが増すのではないかと思います。

だったら、その「どういうフィルタを作るべきか」で悩まなくてもいいような仕組みを考えてしまえ、と。

すぐに読むものと、いつでもいいもの

フィルタを考えるのもメンドイ。だから、シンプルなルールを一つだけ作る。

すぐ読まなくていいものは、フィルタで「あとで読む」に分類。普段見るメールボックスには表示させないようにします。あとは全部為すがまま。大抵は「差出人」を指定してやれば、あとで読むなのかどうなのかという分類できるはずです。

基本的にメルマガは全て「あとで読む」その他、やたらとCCを付けて送ってくる、コレ俺に関係ねーだろ、なメールなんかも「あとで読む」に分類してしまってもいいかもしれません。



とにかく、読むだけで、それ以上の行動が必要でないメールは全部「あとで読む」

これだけでかなり気分が楽になります。「あとで読む」は読むだけで良いですから、気が向いたときに読むだけでいいのです。そして、見落としても、忘れても、まず大した問題にはなりません。

とにかく、「あとで読む」でいいや、と思ったメールが届いたらその場でフィルタを作っちゃうこと。

これをまとめて一気に整理しようと考えると却って億劫です。どれが要らないメールなのか探さないといけないし、要らないメールを見落とした場合に、自分の見落としに無駄に腹がたってしまうかもしれません。

いらないメールが届くたびに、ちょっとずつ改良していけば良いと思います。

終わったら移動

見なくて良くなったメールをもう一回見るのも面倒です。

見なくて良くなったメールは、見えないようにしておいたほうが楽です。鬱陶しくありません。

例えばgmailならば「アーカイブ」を押しちゃえばいいですし、他のメールソフトでも、なんらかの手段で「普段見る場所」からは移動させてしまった方が便利です。

これも、ちょっとメンドイけどやらないともっとメンドイ、という事なので、やっておいた方が気分がイイです。

まとめ

世の中、メンドくさい事はいっぱいあります。

だけど、ほっとくともっとメンドくさくなるような事は同じくらいいっぱいあります。

そして、それがわかってるつもりでも、結構目の前のメンドくさいにヤラれて、メンドくさい事になったりします。

そんな時、もう一歩踏み込んで、そのメンドくさいをどうやって減らすのか。メンドくさい事を避けるための仕組み、それ自体をいかにしてメンドくさくない仕組みにするのか。仕組みの中に「悩む」事が入っていると、途端にその仕組みはメンドくさいものになってしまいます。

そこまで考えてみたりすると、思ったよりメンドくさい気分を感じずに色々な事が出来たりします。

私は、そういう仕組みを考えることだけはメンドくさいとは思わないみたいです。

▼今週の一冊

デジタルな時代における「イマドキの整理」について書かれた本です。

無駄に考えたりしない、という事をキーワードに「デジタルなもの」に関する情報が数多く掲載されています。いわゆる「整理」とはちょっと違う(ACアダプタは3つ用意しておこうetc…)、メンドくさくない方法を追求した本。

この本に書かれている事に大きな影響を受けています。(ACアダプタ3つ買うお金はないんですが。。。アダプタ高すぎる)


▼編集後記:
五藤隆介
第一回を書いたあと、非常に多くの方々からおめでとうなどと言っていただけ、嬉しくて100回くらい泣きました。今回もこれからも、全力で力を抜いた記事を書いていきます。よろしくお願いいたします。


▼五藤隆介:
デジタル&シンプルライフLove。デジタルを最大限活用して「めんどくさくない」シンプルな生活を目指す。goryugo.comの中の人。