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心理ハック 「うつ」を予防できるとしたら

初めまして、佐々木正悟です。
今日から、毎週木曜日だけ、「シゴタノ!」のエントリを書いていくことになりました。
どうぞよろしくお願いします。

私は「たぶん」うつになったことのある人間です。たぶんというのは、「うつ」らしかった時期に、そういう診断を受けずにきたから、正確なところはわからないのです。ただ、後から考えてみると、そういえば大学生の自分は、「うつ」だったのだろうな、と思えるだけのことです。

2007年2月2日付けでITmediaの記事は、「「うつ」にならない、繰り返さない」というものでした。記事の最後には、「予防のためのヒント」とあって、3項目が挙げられています。
要約すると、次のような内容です。

1,自分の気持ちよいコンディションを知る
2,1の「グッド・コンディション」を基準に、現在の心のコンディションをはかる
3,心のコンディションを崩したことのある人は、その予兆を覚えておく
第20回 「うつ」にならない、繰り返さない

1を具体化するにはどうしたらよいでしょう。

たとえば大好きなマンガや音楽に(両方でも)浸りながら、自分の心理的・生理的感覚を、隅々まで味わう、といったことが考えられます。あるいは、ある種のストレスを克服した時の感覚を、保持します。寒い外から家に帰り着き、「ようやく暖まった」と感じたときなどに、その「感覚」をできるだけ記憶にとどめてみるといったやり方です。

人は、無意識的に生きていると、嫌なことや、恐ろしいことの方が記憶に残りがちなので、特に考え方がそれほどポジティブでない人は(私もその一人ですが)、ポジティブな心理状態をことさら記憶にとどめておくように、意識を使うのがいいわけです。

2ですが、これはきっと、「良いコンディション」の状態を書き留めておかないと、「ズレ」を認識するのは容易ではないでしょう。感情の記憶というのは、心を「独占」します。すばらしい気分の時は、なぜ自分が落ち込んでいたか、どうにも理解できないし、反対にものすごく落ち込むと、なぜ自分がいい気持ちになんかなれたのか、さっぱりわかりません。

感情に対抗するには、理性と言葉の力が有効なのです。

3ですが、私自身にもわかりません。が、私は「落ち込みそう」になったら、その感情をふりほどくように、全精力を傾けます。具体的には、好きな音楽、好きな本、好きな映画、好きなマンガ、人生にあった良いことばかり書き連ね、「現在」に集中し、嫌なことは「出来事」だけを一文書いておいて、感情では一切を忘れるようにします。

それで、3時間ほどかかる場合もありますが、それは「安い」ものです。

キーワードは「感情記憶」だと思います。「感情記憶」はコントロールが非常に難しいものです。それでも、時間と労力をかけてやれば、ある程度自分の望む方向付けを、することはできるものです。ぜひ「ムリだ」と思わずに、「自分の気分を良くする」ように努めてみてください。

試すだけの価値は、あると思います。