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3つのハードルをクリアして、朝からサクサク勉強できるようになる方法

池田千恵
2010年がついこの前明けたと思ったら、あっという間に3月も末。新年に早起きを誓ったのに、ちょっと中だるみ。そんな方でも気分も新たにリスタートできる季節になりました。

だんだん日の出も早くなってきました。暖かくなってきてベッドから起き上がるつらさも先月ほどではないですよね。新生活に向け、朝時間で資格試験などの勉強を始めようか、という方も多いのではないでしょうか。

しかし前回も話題にしたように、朝から勉強する(以降アサベン)のは孤独で地味な作業。続けるためにはいくつかのハードルが立ちはだかります。

前回は、みんなで勉強する「だけ」で、会話ナシの勉強会開催について提案しました。今回は、自分のペースで、かつ一人でもなんとか続けられるようになりたい。そんな方のために、私の過去の一人アサベンを振り返り、アサベンに立ちはだかるハードルのクリア法についてお伝えします。

拙著『「朝4時起き」で、すべてがうまく回りだす!』でも書きましたが、私は最初から朝型だったわけではありません。高校受験の時や浪人中は夜遅くまで勉強、朝はぎりぎりまで寝ているタイプでした。また、大学時代や社会人になってからも、しばらく夜型の生活を送っていました。当然のことながら、夜型から朝型にシフトする時は辛いものがありました。

当時を振り返ると、3つのハードルがありました。

  1. 朝ベッドでぐずぐずしてしまい、つい二度寝してしまう
  2. 寝起き直後、頭を働かせるのに時間がかかる
  3. 単調な勉強をしていると眠くなり、ついつい机につっぷして寝てしまう

試行錯誤して得たそれぞれの対応策は以下の通りです(以下の対応策はあくまでも私の実体験に基づく提案であり、科学的に証明されていない部分もあるかもしれませんがご了承ください)。

1.ぐずぐず二度寝防止策:ガバっと起きて朝シャワー。よそ行きの服を着てしまう

身も蓋もない提案に感じるかもしれませんが、これが一番効きます。パジャマのままグダグダしているから眠くなる訳なので、シャワーを浴びてしまい、外出用の服を着てしまいましょう(朝起きるための心構えや具体的な起床法などについては過去記事の「早起きの抵抗感を和らげる、たった2つの「割り切り」とは?」や、「日の出に頼らず早起きするための、「温感」「冷感」刺激法」が参考になるかと思います)。

2.寝起きで頭が働かない時の対応策:あごを動かす&糖分を摂る

私の朝食の定番は100%の玄米ご飯です。玄米は良く噛まないと消化が悪いので、必然的にゆっくり、良く噛んで食べるようになります。ぼーっとした頭が、食べているうちに目覚めてくるのを実感しています。よく噛むことによって脳にしっかりと刺激が送られるようです。朝からガッツリ食べるのは辛い、食欲がないという方は、ガムを噛んであごを動かすのもいいでしょう。

また、糖分は脳に到達するのが早いと聞き、起き抜けに糖分を取るのも効果的でした。とっておきの「おめざ」として、ケーキなどを用意するのもおすすめです。私もたまに朝からシフォンケーキを食べるようにしています。

3.机で居眠り防止策:単調作業を繰り返さない

教科書や参考書をひたすら読む、暗記をぶつぶつ繰り返す、という単調な作業を朝するのはおすすめできません。理由は2つ。

  1. 変化がないから眠くなる
  2. 「金の時間」に、いつでもできるような作業をするのはもったいない

脳科学者の茂木健一郎氏は『脳を活かす勉強法』の中で、「脳を最大限に活用するには、夜よりも朝が効果的」と書かれています。眠っている間に前日までの未整理の記憶が整理され、朝は脳がクリアな状態。クリエイティブな作業にせっかく適した時間に、いつでもできる単調作業を繰り返すのはもったいない話です。

私の場合は、大学受験勉強の時も、趣味の資格試験勉強の時も、朝の時間を「オリジナル受験ノート」作成の時間に充てていました。教科書をもとに、問題集を自分で作る作業です。教科書の文章を自分なりに簡潔にまとめ、覚えなければいけない単語を文章中に [ ] で囲み、[ ] 内に赤ペンで単語を埋めていきます。

 
自分で考えて問題集を作るので、いい頭の体操になります。頭をフル回転させるため、眠くなることもなくなります。また、このノートを朝の時間に作っておくと、お昼休みや電車での移動中などのコマギレ時間に、そのノートに赤いシートを重ねて単語を暗記することができるので便利でした。

私はこの手法で大学受験も、趣味の試験もクリアできました。ですから資格試験の勉強に汎用性のあるものだと考えています。

ただがむしゃらに頑張るというだけではなく、脳の特性や体の仕組みをうまく使い、「金の時間」である朝をぜひ有効活用してみてくださいね。

 

池田 千恵
明日香出版社 ( 2010-03-19 )
ISBN: 9784756913685

 

▼編集後記:
池田千恵
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▼池田千恵:
前向き早起きエバンジェリスト。朝を有効活用してビジネスの基礎体力をつける「Before 9(ビフォア・ナイン) プロジェクト」主宰。