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「眠り」について考える『スリープ・レボリューション』

SleepRevolution

海老名久美睡眠の取り方が下手です。

1日に7時間~9時間は寝ます。5~6時間睡眠が2、3日も続くと、疲れが取れなくなり、外出などがおっくうになり、何ごとにもやる気がなくなり、仕事にも集中できなくなります。それでも、20代~30代前半頃、とくに出版社勤務時代は、3~4時間睡眠の日々が数か月続くような生活もしていました。これは、後に精神を病み、完全に体調を崩す結果となりましたが。

夜、ぐっすり眠りたくても、皮膚がかゆくて熟睡できていないことが多いのですが、昨年末(2016年末)には、帯状疱疹を発症し、激痛で2週間近く、寝たくても眠れない日が続きました(3か月経った今も完治はしていません)。昼間の方が若干楽になるため、薬の効いている間に少し寝るということを繰り返していました。体力も精神力も大幅に奪われたため、原稿を1つ書き終えるごとに力尽き、少し寝て回復を待ち、起きてから次の仕事に取りかかるという具合。ようやく、昼寝をしなくても、1日起きていられるようになった今日この頃です。

そんな風に「睡眠」について考えさせられる出来事があったため、この『スリープ・レボリューション』という本が目に留まりました。Kindle版もあったので、サクッとポチッと購入。

» スリープ・レボリューション[Kindle版]


本書の前半は、睡眠不足や睡眠そのものにまつわる事例や研究が紹介されており、後半では、いかに眠るか、睡眠が人間にとって非常に重要である上、いかにさまざまな活動に効果をもたらすものであるか、などが書かれています。巻末には、「睡眠チェックリスト」があるので、気になる方は先にこのチェックを行ってから、本文を読むのと良いでしょう。

睡眠不足が体にも精神にも悪影響を及ぼすということは分かりますが、急にきちんと眠れるようになるかといえば、難しいかもしれません。これについては、次のように書かれています。

「睡眠にまつわる悪習慣を変えることは 、一朝一夕にはできない 。自己破壊的なあらゆるパターンがそうであるように 、変化を起こし定着させるには 、ゴールに向かって日々小さな一歩を重ねることが必要だ。そして、どんな方法がうまくいくかは一人ひとり異なる。」

自分に合った方法を見つけられるように、試行錯誤するしかないということですね(笑)。当然と言えば当然ですが。

本書の中で、私が気になった箇所は、実は眠り方の部分ではなく、「夢」に関する記述の部分です。

私は夢をよく見ます。映画のように壮大な夢もあれば、日常生活がちょっと変な風にアレンジされたような夢も。夢の中で「これはこの前の夢の続きだ」と思っていることもありますし、夢で見たことが現実に起こることもあります。こういうことは誰にでもあることなのではないかと思いますが、悪夢を見る人に関する研究や、明晰夢についてなど、本書に書かれていることはとても興味深いものでした。

睡眠に関する一通りの知識を得られると共に、理想の眠り方を身につけるためのヒントを見つけられるので、「眠り」に興味のある方には面白い本ではないかと思います。

» スリープ・レボリューション[Kindle版]


▼編集後記:
海老名久美



難しいことを考えようとすると、途端に眠くなってしまうこの体質も困りものです…。


▼海老名久美:
フィーリング重視のテクニカルライター。個人ブログは「SPEAQ」。


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