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そろそろ娘(7)にメモを持たせたい



僕自身は、こうした何の脈絡もない(ように見える)「いつかやりたいこと」にぶつかったら、とりあえずEvernoteにノートを1つ作り、「.Concern」というタグをつけるようにしています(頭にピリオドをつけるとタグを呼び出す時にピリオドを押せば頭出しができて便利です。よく使う重要なタグについては頭にピリオドをつけています)。

Concernとは文字通りの「気になる」という意味のほかに「関連する」という意味もあります。自分の中ではっきりとした関連は見いだせないものの、「とにかく私は気になっているのだ」という状態は、言葉では表現できない関連性が直感されている、ということだと考えられます。

» 「いつかやりたいこと」は「気になっていること」と解釈する | シゴタノ!


佐々木正悟 私はこれを、全く同じようにではなくとも、必ずやるべきだと思います。見ていると多くの人は「メモする」ことが非常に苦手です。「いかにメモをせずに済ませるべきか」を信念として持っているのではないかと思うほどです。

ただ、今年からピカピカの1年生になった娘を見ていると、これは教育方針の結果であって、日本の学校でふつうに過ごしていたら、メモをとる能力は絶望的に育たないのも当然だと思うようになりました(大橋さんはどこでメモの取り方をここまで伸ばしたんでしょうか)。

断っておきますが私は、いま娘が通っている学校をかなり高く評価しています。地元の公立小学校ですが、私などに施された教育よりずっとまともです。担任の先生にもとても恵まれています。そして親バカで恐縮しきりですが、私の見る限り娘の成績も「生活態度」もよほどキツい見方をしない限り、なんの問題もないです。

その娘が学校のことで叱られる。

叱る先生の動機

娘には悪いけれど、私はこういう「例外事象」にすごく興味が引かれてしまいます。「問題」を一切起こしそうにないこの子を「叱る先生の動機」(これは先生の脳内におけるMP放出許可です)とは何なんだろう、と興味を引かれるわけです(べつにそんなに深刻な怒られ方をしたわけではありませんが)。

菜の花に水をやるためのじょうろを持っていかなかった。

そのじょうろは、「専用のやや特殊なもの」なのですが、よくよく聞いてみると問題なのは、「家にあるのか学校にあるのか、わからない」点でした。私などは完全に忘れていたのですが、娘がじょうろを学校に持っていったのは、10月のこと。それじゃ覚えているはずがありません。

ところが娘はそのことは覚えていた!

ならば、学校にあるのではないかと言うと、冬休みのはじめに「学校にある一切のものを持ち帰る」という方針に従って「家に持って帰ってきたかもしれない」というわけです。

でも、家には見あたらない。

なるほどね。

この話から私も思い出したのですが、あらゆる行動を記憶のみで処理しようとするのは、いかにも無理があります。だから、記憶があやふやになって、怒られることになるのです。私の受けた教育方針を思い出す限り、学校においては、記銘と想起ミスが、叱責のトリガーを引きます

しかしながら、どのように「覚えておく」ことが可能かという発想はあまりなく、ひたすら「覚えておいて、必要なときには必ず思い出せ」ということなのです。

「叱る先生の動機」は、これなわけです。

「メモをとる習慣」を身につけるには

このようなことは、メモ1つあればほぼすべてを未然に防ぐことができます。不思議とこの能力を育てようとしないのです。スマホを使えれば完璧なのですが、まあ学校での使用は当分認められないでしょう。

  • 忘れたら、怒られる。だから忘れなくなる。

これが日本方式なのかもしれません。

ただ、常識的には現代のビジネスパーソンが、それだけで覚えるべきすべてのことを覚えられるほど、仕事が牧歌的とは考えられませので、記憶力の如何に関わらず、メモをとる習慣くらい、小学校で身につけておきたいところです。

忘れ物をしないという工夫が苦手な人は、実はメモを取るのが苦手であり、メモを取るのが苦手な人は、よく見るとそもそもメモを用いないという、同語反復と堂々めぐりのかたまりのような手のつけにくさがあったりします。

そのような傾向が、子供の頃からの「罰」による行動強化とその学習成果だとすると、なんだかどうしようもない感じもありますが、基本的にメモなどというのは、

  1. 時系列を強く意識して
  2. 常習的に
  3. 一元化して
  4. メモをして
  5. それを検索などで想起する

ことの繰り返しでしかありません。

これが苦手だという方は、

  • 時系列を無視する(日時不明)
  • 思い出したときだけメモする
  • メモを2つ以上平気で持つ
  • メモしない
  • メモを散逸させる

ということのどれか、あるいはすべてをやってしまっているのです。

▼編集後記:
佐々木正悟



1月21日 第2回ライフハック@横浜

このテーマで北真也さんとお話しするというのは、実はけっこう久しぶりです。

久しぶりなだけあって、この間、様々なサービスが栄枯盛衰しておりますので、ご興味あってご都合よろしい方は、残席少なくなりましたのでお早めにお願いいたします。