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「自分ルール」を作るうえで外せないポイント

大橋悦夫以下の佐々木さんの記事で「自分ルール」についての解説がありました。

» 本当に目標を達成するための「自分ルール」の守り方

それさえ守っていれば万事うまくいく、というルール。それが自分ルールです。

僕自身にも「自分ルール」はありますが、その前にまず僕にとっての「自分ルール」の定義をご紹介します。

その定義とは以下です。

最適な行動パターンを再現するための「やるべきこと」と「やるべきでないこと」のリスト。

ここで重要なのは、「最適な行動パターンを再現する」という部分です。

例えば、「18時以降は仕事をしない」という「自分ルール」があった場合に、このルールを守ることによって、自分にとって最適な行動パターンが再現できることが期待されます。

佐々木さんの記事には以下のようにありましたが、

夜の就寝前には、連日のように「予定」を並べるようにしています。

  • 18:00 ムスメと入浴
  • 19:00 夕食
  • 20:00 ムスメと遊ぶ
  • 21:00 就寝

18時以前には開始時刻など無頓着な「タスク」が並んでいますが、18時以後は上記の予定を連日こなす毎日です。

「18時以降は仕事をしない」というルールを守ることによって、上記の行動パターンが再現できる(=保証が得られる)わけです。

つまり、自分にとって望ましい行動パターンを実現するうえでの外せないポイントをルールにしてしまえばいいのです。

上記の場合、就寝前の一連のパターンを確実に再現するための外せないポイントは「18時以降は仕事をしない」ことです。

この「外せないポイント」を外さないことが「自分ルール」を作るうえでは外せないポイントになります。

自分ルールはどのように作ればいいか?

実は、先ほどの定義は完全なものではなく、ある一文を意図的に省略していました。

この一文を補完した、完全な定義は以下のとおりです。

過去の自分の実行記録をもとにして得られた最適な行動パターンを再現するための「やるべきこと」と「やるべきでないこと」のリスト。

「最適な行動パターン」は、過去の自分の実行記録の中埋もれているのであり、この記録をふり返ることで“発掘”する。つまり、自分ルールを作るには、まず記録からスタートする必要があるわけです。

前回の記事でご紹介した『テンプレート仕事術』でも、テンプレート作りはまず記録から、という記述がありました。

自分で経験したこと、人から教えてもらったこと、書籍などを通して知ったこと。どんな気づきも保存しておく。この習慣を身につけてください。

「こうすればうまくいった」「あれが失敗の原因だった」。

そう思ったら、すべて記録しておく。その時には意味が見い出せないことでも、しばらくすると重要な示唆を含んでいることもたくさんあります。

成功も失敗もすべてあなたが得た財産であり、テンプレートの種です。一喜一憂するのもいいのですが、その財産の保全にも気をつけましょう。

» テンプレート仕事術 ―日常業務の75%を自動化する


何を記録すればいいか? どのようにふり返ればいいか?

さて、ここで問題になるのは次の2つでしょう。

  • 1.何を記録に残せばいいか?
  • 2.どのようにふり返ればいいか?

まず、「1.何を記録に残せばいいか?」についてですが、時間は限られていますので、すべてを記録に残すことは不可能です。そうなると、何を記録に残せばいいのか、あるいは何を記録しないのかの基準を明確にしておく必要があります。

ここでも記録についての「自分ルール」が要るわけです。

次に、「2.どのようにふり返ればいいか?」についてですが、ただ漫然と記録を読み返すだけでは、当然ですが、ほとんど意味がありません。

読み返すときに、

  • どのような観点で、
  • 何に注目すればいいか

を決めておく必要があります。

ふり返りについてもやはり「自分ルール」が欠かせないのです。

記録とふり返り、いずれの「自分ルール」も、記録とふり返りを続けることで、少しずつ整備が進みます。

このプロセスはダイエットに似ています。

最初のうちは努力が成果に結びつきにくい、すなわち、

  • 「こんなにカロリーを抑えてがんばっているのに!」
  • 「こんなに運動量を増やしているのに!」

…体重への変化は微々たるものだったりします。

それでも、めげずに続けていると、ときおりガクンと落ちる日が訪れます。これが継続のモチベーションになります。

記録とふり返りについても同様で、最初の「ガクン」がやって来るまでは粛々と続ける必要があるわけです。