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名古屋ライフハック研究会で話してきたことを3原則にまとめてみた

By: AJ Batac – CC BY 2.0


6月27日(土)、名古屋ライフハック研究会にてお話しさせていただきました。

トピックは以下の通り。

  1. ハック・マインド
    • オープンループとクローズループ
    • 効率をアップするための2つのアプローチ
  2. 情報整理ハックス
    • 情報整理で失敗しないための3ステップ
      1. 集める
      2. 取り込む
      3. 振り返る
  3. タスク管理ハックス
    • オープンリストとクローズリスト
    • クリティカルタスクとコンテクストタスク
    • ワンタイム・リマインダーとルーチン・リマインダー
    • ホワイト・リマインダーとブラック・リマインダー
  4. ツールまとめて紹介
    • Evernote(メール投稿、レシピ、リファレンス、レビュー、GTD)
    • eClip(クリップボード履歴+キーワード呼び出し)
    • ToClip(定型句登録+呼び出し
    • Stickies(リマインダー、クレド、イマジナリーイントレイ)
    • ToDoMail(ワンタイム・リマインダー)
    • Becky(テンプレートとリマインダーを使った習慣養成ギブス)
    • TaskChute(クローズリスト、残存時間の見える化)
    • Morning Countdown Clock(ホワイト・リマインダー)
  5. ハックの作り方

いろいろ話しましたが、ハックの作り方については過去にシゴタノ!でも断片的に書いているので、リンクを辿ってみてください。

折良く、堀さんが取り上げていたこの記事が今回の話にも一部つながりますので、これに沿いつつ振り返ってみます。めちゃくちゃ長くなってしまいました。

 
» どこまで実践できている? ライフハックの 10 個の基本技 | Lifehacking.jp

ライフハックが多くなってくると、「そもそも基本はなんだったんだっけ?」「そんなにたくさんハックはいるのだろうか?」とちょっと思うようになります。

そんなときのために本家 Lifehacker で時を経ても魅力を失っていないもっとも生産性を向上する基本的なライフハック 10 選というものが紹介されていました。

※元記事はこちら


「もっとも生産性を向上する基本的なライフハック10選」より

  1. 上手な ToDo リストの書き方
    タスク管理の話ですね。一番いいのはタスクをシリアライズ(≒一本化)してしまうこと。一度順番を決めたら守り抜く。
    でも、状況に左右されるタスクもありますから、やむを得ず順番を飛ばさなければならないこともあるでしょう。そんなときに役に立つ指標が、クリティカルタスク(日時固定)なのかコンテクストタスク(状況依存)なのか、という視点です。
    ちなみに、インターネット上でのデータのやり取りは、どんなに複雑なデータであってもパケット(小包の意)という小さなタスクに分割されて伝送されます。1つのデータを複数のパケットに分ける関係で、伝送先で元のデータに復元する必要が出てきます。その時の手がかりとしてパケットの先頭にはヘッダーと呼ばれる、本で言えば目次のようなパートがあります。ToDoリストというのはまさにこのヘッダーに当たります。
  2. Web 検索を使いこなす
    一次サーチ(普段の情報収集)の結果、アンテナに引っかかった情報をオンラインベースのブックマークやEvernoteなどに格納しておき、必要に応じて瞬時に引き出せるようにメンテナンスしておくようにします。
    具体的には適切なフォルダに振り分けたり、タグを付けるなどして必要な“串”を刺しておくこと。逆に言えば、自分なりの串が刺さっていない情報(=自分のフィルタを通過していない情報)は最終的には役に立たないことが多いです。
  3. GTD の tickler ファイルを使う
    広い意味でのタスクのトリアージでしょう。郵便物を送り先に応じて振り分けていくように、抱えているタスクについても“串”を刺しておきます。
  4. ユビキタス・キャプチャー
    個人的には、アナログメモはロディア(簡単なイラストなどもここに描いています)、デジタルメモはiPhoneのボイスメモか、PHSから自分宛てメールです。メールの宛先はEvernoteの投稿用アドレス。
    ボイスメモについては週に一度程度、聴き直してEvernoteに入力します。
    ロディアの情報は毎晩レシートを処理するように、その日のメモをちぎってEvernoteに入力したり、メモ自体をデジカメで撮ってEvernoteに入れたりと、とにかくEvernoteに集めるようにしています。
  5. タイマーを使ってダッシュで仕事をする
    タイマーは制限時間を教えてくれるツールですが、その教え方が大事です。端的に言えば、「時間です」と言われたときにスパッと別の作業に切り替えができる状況か否か、ということです。
  6. Firefox の「検索にキーワードをつける」機能で必要な情報を指先に
    関連して、2年近く使い倒しているStartCommandというサービスをおすすめしておきます。
    たとえば、Amazon.co.jpで「成功ハックス」という本を探したいとき、おもむろに「am 成功ハックス」という「コマンド」を検索欄に入れるだけで直接Amazon.co.jpの検索が可能になります。
    コマンドは自作できるので、サイトやサービスに合わせて10種類以上作って活用しています。たとえば、住所から郵便番号を探すコマンドとか。
  7. ローカルサーチ
    ※2.「Web 検索を使いこなす」参照。要するにEvernoteをフル稼働です。
  8. Inbox Zero の習慣
    EvernoteもGmailもBeckyも、可能な限りInbox(に当たるもの)は「カラ」にしようと心がけています。特に、Evernoteではプロジェクトを管理していることもあり、Inboxがあふれると大事なタスクを見落としかねないからです。
    ただ、「カラ」にするのは手段であって目的ではないので、さほど熱心ではありません。ただ、いつまでもInboxに滞留し続けるアイテムについてはしかるべき居場所を用意してあげる必要があります。
  9. キーボード・ショートカット
    Evernoteに取り込みをする際、Stickiesにメモを記入しようとする際など、なるべく考えなくてもできるようにしたいもの。前者はWin+A、後者はWin+Sというショートカットが用意されており、日に何度もこの2つの組み合わせキーを押しています。
  10. テキスト補完
    まさに僕自身がeClipやToClipで実現している機能です。加えて、日本語入力ソフトも重要。ケータイメールを打つときのように「にほ…」と入力したら「日本語入力」などの補完候補を提示してくれるATOK2006(以降)は入力作業の多いブロガーにとって、一度使ったら手放せないソフトです。


10個の技を3原則に

いろいろ書いてきましたが、10個は多いと思いますし、ある程度できる人が落ち穂拾い的に確認するならまだしも、これから学ぼうとする人にとってはやや敷居が高く感じられる懸念があります。

そこで、僕なりに3原則にまとめてみます。

  1. 1回で済ませる(1回目の成果を永遠に使い回す)
    クリップボード履歴や漢字変換履歴は、2回目のスピードを劇的に高めます。
  2. 仕分けと処理は別々に行う(考えながら作業しない)
    鍋物にたとえるとわかりやすい。火の通りやすい食材とそうでない食材とで、投入する順番を決めておかないと(仕分け)、火の通りにムラが出ておいしくない。
  3. 迷いを排除する(手に覚えさせるのは手順だけ)
    迷っている間は手が止まっている。手が止まっている間は1円も儲からない。


最強パターンの模索と刷り込み

中学生の頃はゲームセンターに足繁く通うゲーマーだったのですが、その時に一番はまっていたのがコナミの「グラディウスII」というシューティングゲーム。数ヶ月間、このゲームしかやらなかったおかげで、最盛期は背後にギャラリーが集まるくらいの腕前になりました。

全7ステージから成り、最後までクリアすると、少し難易度の上がったステージ1からの繰り返しで(これを「1周」と呼ぶ)、ミスをしない限り100円玉1枚で何周でもプレイし続けることができます(たいていは「もう夕食の時間だから」などの理由で途中で放り投げて帰っていました)。

で、懐かしくなってYouTubeで探してみたら、21世紀は「グラディウスV」なんですね。グラフィックの美しさには思わずため息でしたが、特に以下のプレイは個人的に大いに感銘を受けています。


もはやゲームをプレイしている、という次元ではありません。

このプレイヤーはステージごとに敵キャラがどこから出現してきて、どんな攻撃を仕掛けてくるか、そして、自機をどのように操作すれば効率よく敵キャラを破壊できるか、そしていかに自機の被弾リスクを下げられるかをすべてパターンとして暗記しているのでしょう。

特に、終盤の5:20あたりから始まるボスキャラとの戦いでは、迷うことなく一直線に画面右下の死角に潜り込み、パターン化された敵の攻撃をリズミカルにかわしながら、やすやすと巨大戦艦を撃沈させています。

正面からまともに戦ったとしても、乗り越えられる腕前はあるはずです(それにしても壮絶な攻撃です)。でも、より楽に勝てるパターンがあれば、そちらを採用し、手に覚えさせる。

まさに1回の学習を使い回し、動く順番を決めておき、迷いなくプレイするという3原則に則っています。

なお、以下は255周目ということで、難易度は「鬼」になっていますが(敵キャラは破壊されると同時に「打ち返し」と呼ばれる弾を放ってくるようになり、必要以上に破壊すると画面中が弾だらけになって身動きが取れなくなる)、ほんのわずかな弾と弾にできたすき間をすり抜けながら、熾烈を極める攻撃にひるむことなく、危なげなくクリアしていきます(画面いっぱい里芋だらけです)。

以上、ちょっとマニアックな例でしたが、今回の3原則がわかりやすく体現されていると感じたのでご紹介させていただきました。

参加者のレポート

以下、当日ご参加くださった方々のレポートです。それぞれ詳しく書いていただき、感謝です!

» 大橋悦夫さん講演会(ライフハック研究会)|花熊武士のブログ

ツールの紹介を中心に、具体的な内容で説明してくださり、早速利用させていただいております。evernoteの具体的な使い方がわかり、私もインストールしていただけの状態から抜け出せそうです。その中でとくにぶっ飛んだのが、付箋ソフト「stickies」

» [Lifehack]名古屋ライフハック研究会『仕事ハックス』 – 貧民夜想會 (2009-06-27)

今回はシゴタノ!管理人の大橋さんの講演がメインでした。大橋さんの講演は非常におもしろく、また「なるほど」と思えることも多く、参加して本当によかったと思います。お話で興味深かったのが、タスク管理に関するあれこれ。「タスク」と一言で言っても、タスクの性格?によって管理方法などが変わってくること、Stickiesを使ったタスク管理で、タスクの性格によって表示方法を変える方法などもなど、まさに目からウロコという感じでした。

» !kakobon:名古屋ライフハック研究会vol.3に参加してきた。その1 – livedoor Blog(ブログ)

この「冷蔵庫」と「まな板」という表現がすごく面白いなと感じました。「冷蔵庫(やるべきことリスト)」から「まな板(今日やりきるもの)」へ取り出す。そして,それらをやっていく。書くと簡単ですが,この段取を仕組み化できていません。マニャーナの法則をベースに仕組み化中です。

» 名古屋ライフハック研究会 vol.3 シゴタノ!大橋さんが来たよw – stiloの読む書く撮る日記

「迷う時間をゼロにする」…講演の途中でポンと出てきた言葉なんですが、なんとなくこの言葉がハックの”根”にあるのではないかと感じました。「~~しよう」と思いついたときに「~~できる」ように、例えば「メモしよう」と思いついた瞬間に「メモソフトが立ちあがって入力できる」というようにショートカットを登録しておく、というように、考えと行動の間の時間を詰めておくこと。その時間は本当にわずかなんだけれども、そういう時間までを意識することで時間を無駄にしないという考えを徹底しているのだな、と思いました。

» 名古屋ライフハック研究会 vol.3 仕事ハックスに参加した – Ribbit

「クローズループ、つまり1列になってんですね」っておっしゃったので、なんかしょっぱなからピカーンとわかったぞ。

» Blog Forest: 名古屋ライフハック研究会Vol3「仕事ハック」出てきたよ

本当にたくさん気づきのメモがありました。今後の自分のために、要点をまとめておきます。

» 名古屋ライフハック研究会Vol3「シゴトハック」に参加した: Change!!

さて、今回は、あの「シゴタノ!」の大橋悦夫さんをお迎えして、「シゴトハック」というテーマで、講演していただきました。まずは、大橋さんの講演は、 ・ハックマインド ・情報整理ハックス ・タスク管理ハックス ・ツール紹介 ・ハックの作り方という流れでした。

» ever blue 名古屋ライフハック研究会。

マイミクさんの所で紹介がされてて、勢いで申込み! まずは、シゴタノ!https://cyblog.jp/とか「成功ハックス」「そろそろ本気で継続力をモノにする!」「スピードハックス」の大橋悦夫さん講演。結構ぎりぎりに着いて一番前に座ったのですが、用語がさっぱりわからなくて;「ハックスってなんですか?」「GTDとは…?」レベル。我ながら酷い…。ホント無知すぎ。こんなんが一番前に座っててすみません!って感じだったのですが、逆に「全く無知だからこそ、全部が新鮮」でした。


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今回ご紹介した3原則を実践論に落とし込んでいる一冊といっても過言ではないほど。さすがに一緒に仕事をしているだけあって、考えていることが似ています(著者は佐々木正悟さんです)。微妙に異なるところがありますが、そこは個性ということで。3原則のうち特に「仕分けと処理は別々に行う」と「迷いを排除する」が徹底されていて、実際にやってみようという人には親切なつくりになっています。


学生時代に読んで以来、未だに読み返している、僕にとっての仕事術の原点(原典)にあたる一冊。今回の名古屋ライフハック研究会でも「イマジナリイントレイ」という概念をご紹介しましたが、この言葉もこの本から教えてもらったものでした。これで1円は激安だなぁ。

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