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村上春樹の小説『ノルウェイの森』の中の一節。

もっと昔、僕がまだ若く、その記憶がずっと鮮明だったころ、僕は直子について書いてみようと試みたことが何度かある。でもそのときは一行たりとも書くことができなかった。その最初の一行さえ出てくれば、あとは何もかもすらすらと書いてしまえるだろうということはよくわかっていたのだけれど、その一行がどうしても出てこなかったのだ。全てがあまりにもくっきりとしすぎていて、どこから手をつければいいのかがわからなかったのだ。あまりにも克明な地図が、克明にすぎて時として役に立たないのと同じことだ。

でも今はわかる。結局のところ──と僕は思う──文章という不完全な容器に盛ることができるのは不完全な記憶や不完全な想いでしかないのだ

せっかくの物語の雰囲気ぶちこわし、になってしまいますが、「僕」が先送りをしてしまう原因の1つは、いろいろなことが克明過ぎるという点でしょう。

それゆえ、どれもこれもが優先すべきタスクのように思えて、「どこから手をつければいいのかがわからなかったのだ」。

そんな時は、微妙な違いはばっさり斬り捨て、際立った凹凸・起伏・芝目をより強調するといいようです。

「ざっくり表」(メルマガ「えのさんのeの素」より)

ざっくりつかむというのが結構難しい。
売上が良かったのか、悪かったのか。
粗利益率は?
営業利益率は?
顧客の評判は?
社員のモチベーションは?
人員が足りてるか?
資金繰りは?
特にいい場合は5、まずまずいいのは4、普通は3、いまいちは2、特に悪い場合は1として、月ごとに評価する。
縦罫には「上記のような項目」、横罫には「月」、マトリックスの中は「評価」、数値はざっくり決める。
ほとんどの中小企業は、このざっくり表だけで経営管理ができる。
もっと言うなら、ざっくり表だからできる。

個人的にも、エクセルで売上管理表を作って折に触れて眺めていますが、ざっくりと数字を掴むために以下のようなことをしています。

スコア欄の●は1つで1000円、◎は501円?999円の端数を表しています(データはサンプル)。これは、Excelの関数で実現しているのですが、数字を入れるだけで売上がざっくりと掴めます(こちらでダウンロードできます。ご参考まで)。

まぁ、グラフ機能を使えば同じことが実現できるわけですが、グラフだと“克明”にすぎてしまうことがあるようなないような…。

<ざっくりつかむコツ>

微妙な違いをばっさり捨てる。



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