今回紹介する本は、「図解のスキルを学ぼう!」という目的で読むと全く役立たないですが、「図解というツールを通じて発想法を学ぼう!」と思って読むと大変役立つ本です。
» 図解でユカイ
この本は、以前とある方に「図解の仕事をしてるなら、一回読んでおいたほうがいいよ」と言われて手に入れました。1999年に出た『チャート式 試験に出ないニッポンのしくみ』(扶桑社)の復刊として出た本だそうです。
著者は石黒謙吾さん。『盲導犬クイールの一生』(文芸春秋)が85万部のベストセラーとなった著述家であり、編集者の方です。
『盲導犬クイールの一生』は読んでいなかったのですが、当時話題になり、映画化、ドラマ化されたことは覚えています。
さぞ真面目な方かと思いきや、「意外」な本なのでびっくりしました。これほどまでに、実用的に見せかけて実用とはかけ離れた本はあるだろうか、と。
ばかばかしさと知性のバランス
でもこれは、「図解」という、固いイメージを逆手にとったからこそできた、素晴らしいアイディアだなーと思いました。
- ビートルズの構成を、横軸を「右利き、左利き」縦軸を「弦楽器、打楽器」でマトリクス図解してみたり
- カールおじさん、巨人のジャビットくん、黄桜のカッパなどのキャラクターを「定着度、インパクト、なじみやすさ、愛らしさ、芸術性」の軸でレーダーグラフにしてみたり
- 髪の分け目が一般的に10代~60代になるにつれて何対何になるのかを棒グラフにしてみたり
- 特定の芸能人の繁忙期を曲線グラフにしてみたり
- なまはげの年間出現数を日本地図で表したり
世の中の出来事を、こうして「図解」という目で見ると日々発想力の訓練ができそうです。
私も2年以上前「もしドラ」がベストセラーになっていたときに、ちょっとお遊びで『もしコロンブスがパワポで「新大陸プロジェクト」の提案書を作ったら』というのをブログで紹介したことがありましたが、今後は、世の中の出来事を図解で表す、というのをたまにやってみるのも面白いな、と思いました。
図をそのまま載せるわけにはいかないので、とにかく読んでみて欲しい、そしてあまりのばかばかしさと知性のバランスに笑ってほしい本です。
おすすめします!
» 図解でユカイ
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おかげさまでシリーズ4作目となりました、『朝活手帳2013』、10月4日発売となりました!
» 朝活手帳2013
今回iPhoneアプリで起床時間や睡眠時間をグラフで把握できる機能もつけました(ただいまAppleに申請中で、もうすぐリリースできる予定です)。
発売元のディスカヴァー・トゥエンティワン公式サイトで、詳しい説明が載っています。
ただいま発売中の
- 日経ウーマン2012年11月号 特集「人生が変わる!新★手帳術」
- 日経ビジネスアソシエ2012年11月号「超決定版!手帳術」
でも、取り上げられています。
どうぞ宜しくお願いいたします!
▼池田千恵:
前向き早起きエバンジェリスト。朝を有効活用してビジネスの基礎体力をつける「Before 9(ビフォア・ナイン) プロジェクト」主宰。