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マネー本を選ぶ時間がない人のための厳選50冊、を30分で読む
2008/11/20 Thu 23:59 by 大橋 悦夫 このエントリをはてなブックマークに追加 このエントリを含むはてなブックマーク

タグ:『お金持ちになるためのマネー本厳選50冊』 / 『成功本50冊「勝ち抜け」案内』 / 『成功本51冊もっと「勝ち抜け」案内』

嘘だと思うかもしれませんが、「チャートで未来の株価は予想できません」し、「経済評論家の未来予想もさっぱり当たらず」「財務分析からでも未来の株価は正確に予想できません」し、「株式投資は本質的にギャンブル」なのです。

これらのことを、ここ半年で都内の大型書店に片っ端からマネーや投資、経済に関する本を注文しては読み、注文しては読みして、完全に検証して、この一冊にまとめました。

結論から知りたければ本書180ページから読んでみて下さい

ここ3ヶ月ほどの間に僕自身が読んだ本の約15%は、ある2冊の本で紹介されていたものです。15%というのは具体的には11冊なのですが、この11冊はいずれも「当たり」でした。残りの85%の「勝率」とはまったく比較になりません。

その「ある2冊の本」とは次の2冊。






「当たり」だった11冊の内訳はさておき(この中に含まれています)、とにかくこの2冊の本を通じて、著者の眼の確かさに唸らされていたところへ、その著者ご本人より第3作を献本いただきました。





先の2冊と同じく、大きく分けて2つのパートから成ります。1つは厳選された約50冊の本の内容をエッセンスを残しつつ極限まで圧縮して紹介する各論パート、もう1つは取り上げられなかったものも含めて数百冊にのぼる本の内容をベースに大胆かつ緻密に構築されたセオリーを紹介する総論パート。

前2作は「成功」がテーマでしたが、本作は「マネー」。

この分野を少しでもかじったことのある方であればよくご存じだと思いますが、関連書籍が山ほどあり、これから投資を始めようと思っている初心者にとっては、いったいどれを選べばいいのかさっぱりわからない、という困った状況があります。

そんな混沌に一石を投じるのが本書。

冒頭に引用した通り、本書のエッセンスは180ページ以降に高い密度で詰めこまれています。各論パートをぱらぱらとめくって「読んだことがある本が何冊かある」ということであれば、先に180ページから読み始めてもいいでしょう。この部分だけなら30分もあれば十分です。


その中で、個人的に特に印象に残ったのが次のくだり。

地球上の全株式は、地球外生物が保有していない限り、地球上全ての株式市場のプレーヤーが保有しています。そして、地球上全ての株式市場のプレーヤーは「アクティブ派」か「パッシブ派」のどちらかです。

パッシブ派の保有する全ての株の平均リターンは、地球上全ての株式市場のインデックス平均と一致します

地球上全ての株式の利益から、パッシブ派の保有する株の利益を引くと、アクティブ派の株の利益が残ります。

これで何が起こるかというと、アクティブ派全体の平均リターンも全地球上のインデックス平均と等しくなってしまうのです。

もちろん、アクティブ派の中には平均より高いリターンを上げる投資家もいますが、全員が平均を上回るはずもないので、ゼロサムになり、ということはパッシブな投資家の平均リターンとアクティブな投資家のリターンも一致するのです。

そして、インデックス平均に投資するだけのパッシブ派に比べて売買回数の多いアクティブ派の運用成績は必ず手数料分は負けてしまうのです…。(p.194)

この引用部分を読んで、ピンと来ない方は本書を最初から読まれることをおすすめします。なぜこのような結論になるのかがおわかりいただけるでしょう。

さて、この部分を僕なりに換骨奪胎すると、50冊のマネー本(アクティブ本)から得られるリターンと、1冊の『お金持ちになるためのマネー本厳選50冊』(インデックス本)から得られるリターンは一致する、ということになります。

しかしながら、ここには投資時間の面で非対称性が埋もれています。

すなわち、50冊のマネー本(アクティブ本)を読破するために必要な投下時間と、1冊の『お金持ちになるためのマネー本厳選50冊』(インデックス本)を通読する時間とは少なく見積もって50倍の落差がある、ということです。

読破したうえで、重複部分を捨象し、凹凸を整え、構成を練り上げ、一冊の本にまとめるという作業負荷を考えると、50倍では済まないでしょう。


実際に得られるリターンは、様々な条件の掛け合わせによって決まるため、正確な算出は不可能ですが、本書を1冊読むことで得られる「マネーのいろは」という直接的なリターンと、「自分にとってどの本を読めばいいのかの見当がつくようになる」という間接的なリターンの両方が手に入るわけですから、かけた時間がまったく無駄になるということはないでしょう。

すなわち、読書に投じた時間という“元本”は保証されるわけです(現実の投資ではあり得ないことです)。

逆に言えば、予備知識なしに自分のカンだけで「マネー本」を選んで読んでみることは、リターンどころかロス(損失)を生み出しかねません。


投資を始めたいと思いつつ、虎の子の自由時間はなるべく確保しておきたいと考えている、ちょっと欲張りなビジネスパーソンにはこれ以上にないくらいの一冊です。






なお、本書の各論パートでも高く評価されている『投資信託にだまされるな!』の著者・竹川美奈子さんが、20代と30代のビジネスパーソンの投資に関する疑問にお答えする以下のセミナーが、いよいよ来週に迫ってきました。残り9席(本エントリー投稿時点)ですので、検討中の方はお急ぎ下さい。


» 20代と30代のための「しくみ」マネー術

 

●日時:2008年11月26日(水) 19:00〜21:00(18:30開場)
●講師:竹川美奈子さん(フィナンシャル・プランナー)
●会場:渋谷(参加者にご連絡します)




▼次にすること:
『お金持ちになるためのマネー本厳選50冊』を読んで、次に読む本を決める


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