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3月に読んだ本10選

今月は、色々な本をリスト形式でまとめつつ、シゴタノ!で紹介しました。リスト形式だと後からでも思い出しやすく、時間がない時にも一瞥できるので、便利かと思います。

では月末恒例の「読んだ本10選」です。

まずは、第10位。

貯められない女のためのこんどこそ!貯める技術
池田 暁子
文芸春秋 2007-12

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コミックです。
「女のため」とありますが、もちろん男性が読んでも可。この本は来月詳しく採り上げたいと思いますが、大事な点は、「ライフハックの有効性」が実体験とともに語られているところ。

「仕事が減るわけじゃないんだから、計画を立てたって何も変わらないはず」とか、「収入が増えるわけじゃないんだから、家計簿付けたって貯まらないモノは貯まらない」というのは事実ではないのです。そのことに気づかせてくれるマンガです。

つづいて第9位。

いつでもどこでも、全文耳勉! 朝3分の声トレで、あなたの話し方が9割変わる!
白石 謙二
ダイヤモンド社 2008-02-01

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私は「口頭発表」(プレゼンですね)というものが決して得意ではないので、どこかでこうした訓練もしておかないとな、と思って購入した本。「声を出す」ということに意識的になってきました。

類書で、もっと良い本もあるかもしれませんが、こういったことはとりあえず取りかかりのフットワークが大事だと思うので、駅前の書店で買ってさっと始めてしまいました。読みにくくなければ、OKだと思います。

そして第8位。

理系のための口頭発表術 (ブルーバックス 1584)
R.H.R. アンホルト 鈴木 炎 I.S. リー
講談社 2008-01-22

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これはいい本です。もっと上位にあげても良いかと思いましたが、とりあえず第9位との絡みもあって、第8位に。これも念のため断っておきますと、「理系」でなくても全く問題なしです。

言うまでもなくこちらも、「私がプレゼンが得意でない」ことと関係ありますが、プレゼンとは関係なく読んでおく価値のある本。一から十までこの通りにする必要はなく、しかし一通り読むだけで、「口頭発表」がうまくなることは確実です。

第7位。

この人はなぜ自分の話ばかりするのか 応用編―印象を決める四つの法則 (ヴィレッジブックス)
ジョーエレン ディミトリアス Jo‐Ellan Dimitrius 冨田 香里
ソニーマガジンズ 2002-05

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以前少し流行した本だと思います。その「応用編」です。おそらくご存じかと思いますが、「自分の話ばかりする困った人」への対処法ではありません。「人となりの見抜き方」を解説した本です。

そういう意味で、誤解を招くタイトルですが、読めば誤解の余地はありません。ただし、若干盛り込みすぎと、整理不十分なため読みにくいです。それでも、「人の心を読みたい」と切実に願う人には、最良の入門書でしょう。

第6位。

だれでも天才になれる脳の仕組みと科学的勉強法
池谷 裕二
ライオン社 2001-12

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薄くて、いかにもキャッチーなタイトルですが、本書が面白いのは池谷裕二さんという「超優秀」な脳科学者の「学生時代」がかいま見られるところです。時々、「脳自体が違うんじゃないか」と思うほどの人ですが、やはり「脳の使い方」が違うだけなのです。

それでも驚きのエピソードがままあります。たとえば池谷さんは、九九(くく)を暗記していないとか。正直信じることができないので、もしもお会いする機会があったら、何とかしてテストしてみたいのですが。

セットで第5位。

脳を活かす勉強法
茂木 健一郎
PHP研究所 2007-12-04

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第6位の池谷さんの本と、基本的には同じ意味合いの本です。読んでみた興味も同じです。ただし、こちらの茂木さんの本の方が、学生時代が詳しく書かれています。それで上位に起きました。

どちらも脳科学者の「勉強本」で、どちらも「脳をいかに活かすか」というテーマであることは同じですが、池谷さんの方は、「小脳」や「海馬」の記憶する仕組みに焦点を当て、茂木さんは「アハ!体験」や「ドーパミン」の放出など、「夢中になって勉強する技法」を強調なさっています。

ラストが見えてきました。第4位。

1日5分 頭がよくなる習慣
佐藤 伝
中経出版 2007-12-01

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「勉強本」が続くように思われそうですが、これは「勉強本」として読まずに、「やる気を出して仕事に取り組む習慣をつけるための本」として読むべきです。

手に取った時は正直、あまり期待せずに読み始めましたが、良い意味で期待を大きく裏切られました。疲れをためず、集中力を持続させるコツが満載です。しかも即効性が期待できます。仕事がイヤになったら、手に取ってみてください。

ここからベスト3。第3位。

日常の疑問を経済学で考える
ロバート H.フランク 月沢 李歌子
日本経済新聞出版社 2008-02

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「DVDがCDよりも大きなパッケージなのはなぜ?」
「控えめな人の方が魅力的に見えるのはなぜ?」

といった「日常の疑問」に対して、「経済学の視点から」答えるという体裁の本です。

本書が面白いのは、まずその問です。「そういえば、変か…」ということを再確認できるのです。次に、間髪入れずそれへの答えが得られます。どちらもちょっとした「アハ!体験」です。その連続で成り立つ本ですから、面白いのです。

トリビアと言えばそうですが、それでも本書、130問のQ&Aを読み切ると、多少は経済学の知見に詳しくなれます。ついでに心理学にも。そういうお得感のある本なのです。

第2位!。

SEライフ〈Vol.2〉SEのための英語力
SEライフ編集部
技術評論社 2005-01

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今回はどうも「○○のための」という本が多いようですが、本書も「SE限定」では決してありません。特に「英字新聞」や「英語メール」や「英語サイト」を苦労してでも読む必要がある人は、必読です。

「へ・も・か」という小技があります。

ビル・ゲイツ引退
ビル・ゲイツ引退
ビル・ゲイツ引退

というあれです。これ、英語でどうやるのでしょう?

Symantec to buy Veritas for 13.5 billion

これは見出しの一例ですが、こういう表現は日本の英語の教科書にはあまり出てこないので、立ち止まってしまうかもしれません。しかしこれは「見出し」ですから、これを読むのに苦労するとなると、読む意欲を失ってしまうのです。

上記の訳は
「シマンテック、ヴェリタスを135億で買収」です。このように、気をつけるべきポイントをしっかりと教えてくれる、とても良い本です。私もずいぶんお世話になりました。

やってきました第1位!

マニャーナの法則 明日できることを今日やるな
マーク・フォースター 青木 高夫
ディスカヴァー・トゥエンティワン 2007-04-05

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一見したところ、本書に目新しいことは書いていないように思えます。「わかりきった時間管理術」に見えるかもしれません。しかし、本書ではクイズ形式のチェックリストがあって、ここで本書の理解度がばれるのです。

このクイズで満点が取れないということは、本書の「時間管理法」がわかっていないということです。「そんなこと、常識」と言いながらクイズで間違うということは、あってはならないわけです。

本書の著者が最も強調しているのは、ありきたりのTo-Doリストを使うな、ということです。それで仕事を管理しようとすると、必ずうまくいかなくなる、なぜならTo-Doリストでは、一日にできる仕事の限界量が、わからないからです。

このことと関連し、著者は時間とタスク処理の関係について、非常に重要なことを述べています。私たちは「時間がない」とよく言いますが、それは正しくなく、実際には時間がないのではなく、一日の終わりといった、区切りがあるのです。その区切りの存在を無視するようなタスク管理ツールは、すべてうまく機能しないわけです。