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『3時間で「専門家」になる私の方法』で知的生産力を底上げする
2008/02/08 Fri 14:00 by 大橋 悦夫 このエントリをはてなブックマークに追加 このエントリを含むはてなブックマーク

タグ:書籍紹介 / 考える作業を前に進める方法 / 『仕事が10倍速くなる最強の図解術』 / 『3時間で「専門家」になる私の方法』

以下のエントリーで取り上げた『3時間で「専門家」になる私の方法』について、改めてご紹介しておきます。

 ブログで自分の思考を視覚化する方法 

本書で解説されている考え方と方法論を理解し、そして実践することによって得られるメリットは、<「専門家」になること>だけにとどまりません。特にPCに向かって仕事をしている人の知的生産力(読んで、考えて、書く)を底上げし、これを自ら雪だるま式に拡張してくための術が得られます。

そして、その効用は、ずっと続きます。


自分が求める情報に辿り着くための術


「自分が求める情報」では、いささか漠然としているので、仕事のシーンに限定してみます。すると、これは自分の仕事相手、すなわち「クライアントが求める情報」ということになります。

例えば、企画書を作る目的は、その提出先となるクライアントの心を動かし、意図通りのアクションを起こしてもらうことでしょう。となると、企画書には、クライアントの心を動かしうるような情報が書かれている必要があります。

では、心を動かすにはどうすればいいか?

まずは相手に「自分のために作られているのだな」という印象を与えなければなりません。「これは自分には関係ない」と思われたら、そこで終わってしまうからです。

続いて「自分のために」という印象を作るにはどうすればいいか?

「これは自分のためのものだ」と思うのはどんな時かを思い浮かべてみればすぐにわかると思いますが、以下のいずれかでしょう。

 ・自分が意識して課題に感じていることが書かれている
 ・自分が無意識に課題に感じていたことが書かれている


意識している・いないの差こそあれ、そこに課題意識や問題意識があるかどうかがカギとなります。ひとことでいえば、自らのゴールに近づくために役に立つかどうかです。

そうなると、クライアントのゴールが何なのか知ることが自分が求める情報を知る上での第一歩、ということになります。


情報ソース別活用方法とマトリックスの作り方


このゴールに迫るための方法として、『3時間で「専門家」になる私の方法』で紹介されているのが、以下の2つのメソッドです。

 ・情報ソース別活用方法
 ・マトリックスの作り方

情報ソースとしては、以下の4種類が挙げられており、それぞれの特徴を活かした活用方法が提案されています。特徴を知ったうえで活用することで、単位時間あたりの「求める情報」の収穫量がアップするわけです。

 1.新聞記事・雑誌記事などオフィシャルなデータベース
 2.一般のウェブサイト
 3.個人や企業のブログ
 4.2ちゃんねるなどネット掲示板の書き込み


マトリックスについては、ウィキペディアの以下の記述を引いたうえで、

本来は「子宮」を意味するラテン語(< Mater母+ix)に由来する英語Matrixの音写で、そこから何かを生み出すものを意味する。この「生み出す機能」に着目して命名されることが多い。また、子宮状の形状・状態に着目して命名される場合もある。

映画『MATRIX』にも言及しています。

キアヌ・リーブス主演で大ヒットしたウォシャウスキー兄弟のSF映画『マトリックス』では、コンピュータに支配された仮想空間をマトリックスと呼んでいましたが、このあたりの「子宮」のイメージを具現化したものだったのでしょう。

つまりは世界の成り立ちを描いたものがマトリックスであり、マトリックスを描くことこそが、世界を記述することとイコールになる。マトリックスの意味は、そのようにとらえることができます。(p.58)

個人的に大好きな映画が出てきたので思わず引用してしまいましたが、このくだりは非常に明快です。そして、一言で次のようにまとめています。

要するに表を作ることによって、全体の構造がきれいに見通せるようになった状態のことを、マトリックスと呼んでいるわけです。(p.61)


本書では、これら2つのメソッドの活用事例として「少子高齢化」というキーワードを使った知的生産のプロセスが詳しく紹介されているのですが、「なるほど〜」とうなりながら読むだけでなく、そのやり方を参考にしながら、自分の目の前にある「クライアントのゴール」にチャレンジするといいでしょう。


ちなみに、マトリックスの作り方については、以下のエントリーでご紹介した『仕事が10倍速くなる最強の図解術』が“一冊丸ごとマトリックスの解説書”になっていますから、より詳しく知りたい方には参考になるはずです。

 文章にだまされない、文章でごまかさない 

この本でいうところの「図解」とはすなわちマトリックスを指します。「考えを進める」「文章の欠陥を見抜く」「説得力のある提案をする」といった、今まで頭の中で行われていた精神的な作業を目に見える形で「組み立てる」方法が懇々と解説されています。


▼関連:
人の仕事からインスパイアを受ける・実践編 
「長期計画」とは何か 
収集した情報を埋もれさせないために(1) 
新しい“回路”を作る 
実際にやっているつもりになる 
仕事における“椎間板” 
「もうこれで大丈夫」ではまだ不十分 




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