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2007年に読んだ本ベスト10
一年を振り返ってみれば、もちろんそこには旅行や引っ越しなど色々あるわけですが、ブログを書いたり本を書いたりしている私としては、やはり「本」が生活の中心にありました。 というわけで、「今年読んだ本ベスト10」です。 まずは、第10位
最近になって、私のテーマとして「経済心理学」が急浮上してきました。その理由はおそらく、私たちの行動と動機を数値化する手法が、自分の時間を管理するのにとても有益だからです。 私が今集中しているテーマを一言で言えば広義の「ビジネス心理学」ということになるでしょうが、もっと突き詰めると、「時間の使い方」を分析することです。『行動経済学入門』は、人が自然と「やってしまう」行動について、非常によく整理してくれていますし、しかもおもしろおかしい作りにもなっています。 次に第9位
本書の素晴らしい点はなんと言っても、「やっちゃいけない余計なこと」がどんなことで、またどんな理由で「やっちゃいけない」のかを、かみ砕いて解説してくれている点です。 べつに珍しいことでもありませんが、私はやはり人間関係というものが得意とは言えませんし、コミュニケーションがスムーズにできるわけでもありません。 そういう私のような人間には本書のように、懇切丁寧でしかも、「このように変わりなさい」と言うのではなく、「余計なことを言ったりしたりしないこと」と言ってくれた方が、ありがたいのです。 そして第8位
本書はダイエットだけでなく、自分の行動のなかの「負の要素」をコントロールしたいと望むすべての方が、読むべき本です。 ただ、ダイエットには興味がないという方は、第1章と第2章はとばし読みでも良いでしょう。第3章の内容を特に、ダイエット以外にも応用できないかどうか、考えてみてください。キーワードは「負の強化子」。 「歯を磨こう!」という習慣は、「虫歯にさえならなければ、あの歯医者に行かずに済む!」という切実な気持ちによって、強化されるものなのです。 第7位
これは傑作です。 一口に「コミュニケーションの心理学」などと言っても、そこにはアテにならないものから、十分な研究がなされているものまで、実に玉石混淆です。 本書は、「社会神経科学」という、まかり間違うと流行の目くらましに終わってしまいそうな学問分野を、精緻に追求した内容になっています。 人間が社会の中で、「脳」を使っていることは間違いないわけですが、それはどのように使われているか、まだまだ未知の領域が広大すぎるほどあります。それでも本書を読めば、「もうそんなことまで分かっているのか!」という驚きがきっとあります。 続いて第6位
一言で言えば「面白い本」です。夢中になって読めます。 私としてはやはり、本年のテーマになってしまった「経済心理学」の本として読みました。 私たちは世界を解釈して生きています。たとえば、遅刻を減らそうと思って罰金を取ると、罰金さえ払えば遅刻が許されると解釈してしまって、かえって遅刻が増えたりすることがあります。 人には心があり、心は解釈せずにはいられません。どんな風に解釈して、時間をムダにし、仕事を先送りにし、人間関係が気まずくなってしまうのか。あるいは、仕事を楽しく進めることができるのか。本書にはアイデアがいっぱいつまっています。 やっと折り返しまで来ましたね。第5位
本書はある意味で、なかなか人気の出ない本かもしれません。構成、面白さ、信頼性。これらを考えるとブレイクしそうな本なのですが、「夢のない本」に見える可能性は高いです。 ですが、経営学には「合理性と効率を突き詰めればこうすべき」という答えを出さなければならない一面があるように、「合理性と効率を突き詰める」心理学もあってしかりだと思います。 なぜ私たちは、物質が豊かになっても夢をそれなりにかなえても好きな人と一緒になることができても、なお「先の方に幸せがある」と思ってしまうのか。思うだけなら良いのですが、それでつまずいてしまうのか。つまずかないためには何に気をつけたらいいのか。それに対する1つの答えを提供してくれます。 そして第4位
サブタイトルは「本当の「時間」の使い方」ですが、これはどこからどう見ても「時間ハック」の本ではありません。これは、「時間」というものと「お金」というものを、私たちがどんな風にとらえているか、あるいはとらわれているかをもう一度考え直すきっかけになる本です。 といっても、ミヒャエル・エンデの『モモ』とはまた違います。あれほどファンタジーではないし、神秘的でもありません。文字通りの「生活時間」と「生活のお金」との関わり合いの話なのです。 私たちは普通、お金を得るために時間とお金を交換します。その目的は「いつかちゃんとした自由時間を手に入れるため」です。ということは、それだけのお金を手に入れなければなりません。ということは…。 この堂々巡りの難問に挑んだファンタジーが、『タイムセラー』なのです。 いよいよ第3位
本書のような研究こそが、いわば私の仕事に基盤を提供してくれます。人は、というよりも私は、どう動機づけられ、どう時間を使って、どう行動し、どんな習慣を形成し、どうストレスに対処し、人間と接していくのか。 「シゴタノ!」は「仕事を楽しくする研究日誌」ですが、その中で仕事させていただいている私の仕事は、「仕事を楽しむための心理学」を研究し、リポートすることだと思います。 この仕事をするにはどうしても、「仕事」とはどう認知されているのかということと、「楽しい」とはどういう心理状態かを知らなければなりません。「40の研究」には、このテーマにアプローチするための知識が、ふんだんにつまっています。 第2位
私には少し難しい本でしたが、これほどためになった本はあまりありません。「意識」に対するとらえ方が、非常に幅広いものになりました。 私たちはふだんまず気づくことのない、膨大な「意識の萌芽」のようなものを抱えています。ある道を歩くのはいやだな、とか、この人といると心地よいといった意識の、さらにその前段階に当たるような微弱な意識です。 でもそういう微弱な脳の「気づき」が、繰り返されれば「意識に昇り」、意識に昇ればさらに強く意識する。その結果「感情」が形成され、もっと強い自覚が生まれる。このようにして「無意識」は「自意識」になる。 では、行動を変えるほどの意識というのは、あるいは継続して何かを成し遂げるための意識というのは、繰り返し渦を巻いて「1つの意識」を形成しなければならないはずです。こういうカラクリを頭の中に持たなければ、たまたま「強い決意」をしたとしても、脳内電流の渦の中に、消え去っていってしまうでしょう。 やってきました第1位!
池谷裕二さんが、「これを書かれて悔しい。自分が書きたかった」という意味のことをオビに書かれていましたが、私も全く同感です。ものを書く立場の人間として、切り口の重要性を見る度に思い知らされる本です。 同時に読み手としては、ためになるし面白い。王道ですが、やはり外せない要素はこれでしょう。ネタとしてもよく使わせていただきました。純粋に、試してみたハックスもありました。その他の所は面白く読ませていただきました。 「脳と心」は今後も多くの人の好奇の的となるでしょうが、人々が知りたいのはやはり、実験に基づく特性だとおもいます。今後もこのような本が出ることを願ってやみません。自分もそうした本を書かなければ、と思います。
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2007/12/27 Thu 13:14 by 












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