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自分が没頭できるものに全力投球し続けるには
2007/04/23 Mon 22:00 by 大橋 悦夫 このエントリをはてなブックマークに追加 このエントリを含むはてなブックマーク

タグ:好ましい偶然を引き寄せる / 「成功」に近づくために / 『「伝説の社員」になれ!』 / 『ビジョナリー・ピープル』

前回に引き続き、『「伝説の社員」になれ!』を読んで、「なるほど!」と思ったことについて。


「好き」が「結果」とすぐに結びつくとは限らないが…


パソコンの向こうにいるユーザーのためにはもちろんですが、まずは知っている取引先の人たちを困らせないために、どうすれば一冊でも多く売れるかを、僕は必死で考えました。

あずかった書籍をていねいに読み、内容をわかりやすく記し、興味を惹きそうな紹介文を書いていきます。

もともとビジネス書は好きだったので、これに関してはむしろ楽しいのですが、「好き」が「結果」とすぐに結びつくとは限りません。

それだけに売り上げがどんどん伸びていくのを見たときには、小躍りするほどの嬉しさでした。

最初は会社のためにやったことが、取引先をも巻き込んでいく。

すると会社のためだけではなく、次には取引先の人のために、がんばるようになる。そんなふうに人間関係の輪はどんどん広がっていきます。

自分の好きなことを仕事にすれば良い、という意見がある一方で、どんなに自分の好きなことであっても、それを仕事にしてしまうと途端に色あせて見え、情熱が失われてしまう、という反論もあります。

どちらが正しいかについては、おそらく正解はないとは思いますが、1つ言えることは、好きかどうかはともかく、自分が情熱を持って続けられることであるかどうか、という基準はあまりブレのないものであろう、ということです。

「情熱を持って続けられるかどうか」を見きわめるための目印としては、最近読んだ『ビジョナリー・ピープル』に無数のヒントがちりばめられていました。いくつか例を挙げます(太字は大橋)。

筆者が学んだのは、並外れた人たちやチームそして組織というのは、たいていの場合、ごく普通の人たちが自分自身にとって大切だと思っていることが、結果的に並はずれているにすぎない、という事実だった。この事実は、われわれにも並はずれた人生を送る能力が備わっていることを教えてくれる。

事実、核心的な価値観や成功の定義といった普遍的で安定しているとわれわれが信じていたものを、立派な実績を上げている人が、多くの異なる視点や相いれない角度から改めて表現しているのを聞いていると、ときどき不安にかられるだけでなく、場合によっては恐怖すら感じていた。こうした人たちがこだわっている価値観は、彼らにとって生きがいについての直感的で納得のゆく解釈だ。彼らが頑なに守ろうとしていた信念は、人生のさまざまな事実ではなく、数々の大胆な決断なのだ。つまり、それは自分たちにとって何が正しいのかというさまざまな判断のことであり、他の人たちが口を挟むことではない。彼らの話に耳を傾けるとき、自らの信念の束縛から解き放たれていくように感じたものだ。

自分が愛しているものになる、ということは、仕事と仕事以外の両方で生きがいに打ち込む、という意味だ。

「世の中では、成功とは自分の欲しいものを手に入れること、幸福とはすでに自分が手にしているものを欲しがることだと言っている。さて、どちらがこの場合によくあてはまるのか私にはわからない。けれども私自身、(仕事以外の)他のことは一切するつもりはない

大好きなことをしているとき、いつのまにか社会的なたしなみを忘れてしまっていれば、おそらくそれが人生の天職だという証拠になる。少なくとも、情熱を傾けられるものを見つけたことになるのではないか。

自分のしていることに愛情を注がなければならない。そうしなければ、誰か他の人が現れて、それに取り組む姿を目の当たりにする羽目になる。愛情を注ぐ、そのために必要な合理的かつ非合理的な情熱を燃やし尽くす、これこそが後世に残る偉業をなし遂げるためのわずかなチャンスをものにする、ただひとつの道なのだ。

永続的に成功をおさめている人たちの中には、文字通り世界への貢献そのものの人生を送っている人が数多くいる。こうした人たちはバランスを大切な課題として提起することはない。それは、彼らがそれ巧みにさばいてきたからではなく、自分の生きがいに取り組むことに余念がなかったからだ。

グーグルの首席科学者クリシュナ・バラットは、まさにこの方法でグーグル・ニュースを思いついた。バラットのメディアに対する個人的な興味と、祖国のインドで祖父と一緒にBBCを聞いていた思い出とが、911事件のときに刺激されたのだ。つまり、当日のさまざまな出来事を伝えるニュースを急いで探し出そうとして、はっきりとわかったことがひとつある。それはニュースを見つけ出して選別するのがいかに骨の折れる作業か、ということだった。CEOのエリック・シュミットがバラットのところに立ち寄り、親指を立ててOKのサインを出してくれ、創業者のラリー・ページとサージェイ・ブリンが承認してくれたとき、そのバラットの夢は、グーグルの正式な業務になった。

ときには、あらゆるものがはっきりとわかるような瞬間に出会うこともある。ところが、そうした発見は、うまくいくことを見きわめようとして多くの事象を試した結果の産物なのだ。

心から満足するためには、自分が立派だと信じる対象に打ち込む以外に道はない。

様々なコンテクストがありますが、共通するポイントは以下の3つです。

 1.自分が直感的に信じるところに集中する
 2.思わず没頭してしまうことを見つける
 3.結果として周りの人を巻き込み、引きつけるものである

さらに、この3つを1つに集約すれば、

 1.自分が没頭できるものに全力投球する

ということになるでしょう。

「誰かのためになるから」という一見正しそうな姿勢は、「自分が没頭できるものに全力投球する」という一見間違っていそうな行動から生まれるわけです。


自分が没頭できるものに全力投球し続けるには


土井氏にとっては、3年間毎日休まず続けてきたメルマガ「ビジネスブックマラソン」が、「自分が没頭できるもの」と言えるかも知れません(同メルマガはこの4/15に1000号を達成し、引き続き次の1000号を目指して継続中)。

とは言え、いくら没頭できるもの見つかったとしても、長く継続していくためにはそれだけでは足りません。これについて、土井氏は習慣化すると良いと指摘します。

継続するためのいちばんの方法は、それを習慣にしてしまうことです。

僕が編集長を務めるメールマガジン「ビジネスブックマラソン」は、もう1000号を超えました。毎日書くことを自分に課しているので、3年で1000号を超えたのですが、仮に1週間に1度だったら7分の1の量しかないことになります。

1回や2回の実践では、効果は出てきません。10回や20回でも効果を実感できず、やめてしまおうかと不安になるかもしれません。けれど習慣にしてしまえば、効果がないかもしれないと疑念を抱く必要さえなくなります。

あなたは歯磨きを、すぐに効果がないからとやめてしまいますか?

これは、どんな習慣にも当てはまるものでしょう。

「効果という報酬が得られる」という一見もっともらしいゴールは、「(効果のことをいったん忘れて)自分が没頭できるものに全力投球する」という一見ゴールから遠ざかっていきそうな行動から生まれる、と言えそうです。


<関連>
『「伝説の社員」になれ!』
メルマガ「ビジネスブックマラソン」
『ビジョナリー・ピープル』




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