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シャドーワークという“API”
2007/04/13 Fri 23:59 by 大橋 悦夫 このエントリをはてなブックマークに追加 このエントリを含むはてなブックマーク

タグ:好ましい偶然を引き寄せる / 『シャドーワーク』

この4月でフリーランス7年目に入りました(2000年4月〜)。何をもって「フリーランス」と見なすかという定義を考え始めると、いろいろと面倒ですが、単に「会社に雇われていない状態」という一言で済みそうです(あるいは社会保険ではなく国民保険に加入しているとか)。

この7年の間にも、派遣社員だったり、契約社員だったり、一時的に正社員を掛け持ちしていたり、といった“起伏”はありましたが、自分の中ではモードは一貫していて、“Do or Die”というシンプルな原則に沿って活動してきたようです。


つまり、何かをしなければ何も得られない、という状況に身を置くことです。もちろん、そんな状況に自ら望んで、熱意を持って、意図的に没入していった覚えはまったくないのですが、結果として得られた「今」を改めて見てみると、これはこれで自分にとっては納得のいくワークスタイルなのだな、と受け入れることができています。

それゆえ、無自覚にとっていた行動が、先に掲げた“Do or Die”というシンプルな原則にたまたま沿っていた、ということになります。

そんな背景のもと、今日『シャドーワーク』という本を読んだのですが、いろいろと身につまされたり、思わず快哉を叫んだり、考えさせられたりすることの多い内容でした。

もともとは、POLAR BEAR BLOGの「傍流」が企業を救うというエントリーで紹介されていたのがきっかけで読んでみた本です。

POLAR BEAR BLOGでは以下のように紹介されています。

最近『シャドーワーク』という本を読んだのですが、この中で、通常の業務以外に社員が自主的に行う仕事「シャドーワーク」(ex. Google の20%ルール)の重要性について解説されています。この本で言う「シャドーワーク」には、単に業務外で行う仕事というだけでなく、「社内外の人々とフラットな関係で進める活動」という意味が込められているのですが、こういった活動が新しい発想を生み出すことに役立つのは明らかでしょう。

元の文脈から強引に切り出してしまっていますが、本書の内容としては上記の引用にある「通常の業務以外に社員が自主的に行う仕事」(=シャドーワーク)について、

 1.シャドーワークの概念と特徴
 2.シャドーワークの事例紹介
 3.シャドーワークを阻む障害
 4.シャドーワークを推進していくためのポイント
 5.シャドーワークの意味と今後の位置づけ

という5点が紹介および考察されています。ちなみに、この番号はそれぞれ本書の章に該当します。つまり、本書は5章構成ということです。


この本を読み始めるにあたって、以下のような目的を定めました。

 1.フリーランスにとってのシャドーワークとは何か?
 2.フリーランスとシャドーワークはどう関係しているか?

1については、「そもそもフリーランスの仕事は、20%どころか100%シャドーワークじゃないか」という自分の中での“常識”を問い直すためのものでしたが、この点に関しては特に新しく感じたことはありませんでした(そういう趣旨の本ではないので当然ですが)。でも、他方で、現実の自分の仕事がいかに企業内のシャドーワークと密接に関わっているかを思い知りました。

言い換えれば、シャドーワークとはソフトウェアで言えば、“API”のようなもので、フリーランスは、企業が“提供”するシャドーワークという“API”を活用して仕事をしているという側面があるのではないか、ということです。

2については、さらにこれを押し進めて、企業に“API”を公開してもらうよう働きかけることもフリーランスの役割なのかもしれない、などと妄想しました。

これについては、長くなりそうなのでまた改めます。


<関連>
常識を疑い、自分の頭で考え抜く

本能、あるいは既成の概念というのが「常識」です。「違和感なく受け入れてしまう」ことこそ罠であり、多くの人がこれに足を取られている中で、そうなる前にいかに疑うことができるか。

(中略)

実践しようとすると、なかなか気が進まないかも知れませんが、「こうすれば大丈夫」という確信が得られたときには、「本当にそうなのか?」という自問を絶やさないことが、考え抜くことの実態と言えそうです。

「方法」は陳腐化するが「方向」は無限にある

このような結果をもたらすにはどうすれば良いか、という個別具体的な課題について、1つ1つ対応する「方法」を予め用意しておくことは現実的ではありません。それよりも、どのように考えればよいか、という「方向」を知っておくにとどめ、あとはその局面ごとに異なる状況や事情を材料にして、最適な「方法」をその都度考え出す、というスタンスです。

偶然を積み上げていく生き方

でも、計画する間もなく、背中を押されるようにして始めたことであれば、ほかに選択の余地がないために腰を据えて取り組まざるを得なくなり、その結果、細かいことにこだわることなく良い方向に転がっていく、ということもありそうです。

そもそも計画というものは、それが立てられた瞬間から陳腐化していくものであり、これに沿って行動することは、「いま」との乖離を無視して突き進むことになりかねません。

自分にとっての仕事のバイブルを持つ

情報としては不変のはずなのに、読み返すたびに何か新しい発見があるのだとすれば、それは自分に何か変化が起きているからだと判断できます。理解できたと思いこんでいた内容が、実地に経験を積むことによって、間違いであることに気づかされたり、自分で編み出したと思いこんでいた方法論が実は昔読んだ本に書かれていることを再発見したり。

雇われない生き方を選ぶべき10の理由

これを読みながら思い浮かべていたのは、映画「MATRIX」の世界観でした(第1作だけを観れば十分)。

つまり、MATRIXの中と外とどちらに居るのが幸せか、ということです。そう考えると、“現実”をどう認識するかによって、それは変わってくるということになるでしょう。

「会社を作ってみて初めて気がついたこと」

会社員であれば年収という明確なバロメーターがありますが、特に自分で会社を作ると、報酬の多寡を考える以前に、「なぜ自分が、そして誰のために、その仕事をするのか」というより根源的な問いをつきつけられます。この問いに対して、自分で納得のいく答えを探し続けることが仕事そのものであり、仕事を続けていく上での、本質的な意味での報酬なのではないか、と感じました。

仕事を楽しくしている人

いくら「好き」を仕事にできたとしても、フリーランスでいつづけるにはそれなりの覚悟が必要です。余程の売れっ子ライターでもない限り、待っていても仕事は来ないので、営業活動にも一定の時間を割かなければなりませんし、病気になれば途端に収入の道が閉ざされます。

そういったリスクと背中合わせになりながらでも「書く」ことにこだわり続けられるかどうか。

思い切ってやってみてよかったこと

言い換えれば自分の思いこみ。「なんだ、やってみたら意外とできるじゃん」という、自己の再発見は「思い切ってやってみてよかったこと」の1つです。





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Received at 2007-04-18/03:25:16 by シゴタノ!
先日さわりだけご紹介した『シャドーワーク』ですが、今回はもう少し踏み込んでみます。本書の「まえがき」に以下のようなく......more







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