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その場で知り合った人を第三者に紹介する
2007/02/06 Tue 23:59 by 大橋 悦夫 このエントリをはてなブックマークに追加 このエントリを含むはてなブックマーク

タグ:プレゼンが苦手 / 共同作業をうまく進める方法 / 『効果10倍の“教える”技術』

今日は、『スピードハックス』出版記念セミナーでした。
35名の方にご参加いただき、ディスカッションを軸に「仕事のスピードをいかに速くするか」についての活発な意見交換がなされました。

今回は、新たな試みとして、他己紹介を採り入れてみました。


ディスカッションがメインのセミナーのため、席は最初から6人掛けテーブルの形で配し、全部で6つのシマを作りました。参加された方にとっては、席に着く時点ですでにどこかのチームに属することになるわけです。

通常のいわゆるスクール形式の席配置よりもアットホームになりやすい形、言い換えればコミュニケーションがとりやすい形ですから、今回のようなセミナーには打ってつけな“ハードウェア設定”かな、と実感しました(もともとそういう意図でそうしたのですが、予想以上にしっくり来ました)。

よりよいディスカッションをするためには、チームメンバーが相互に素早く知り合えることが望ましいのですが、これを促進するために、メンバーが一人ずつめいめいの自己紹介をする代わりに、以下のような2段階に分ける方式を採りました。

 1.6人チームの中で隣同士2人がペアになってお互いに自己紹介
 2.ペアのうちの1人が相方を残りのチームメンバー全員に他己紹介

最初にAさんとBさんがお互いに自己紹介をしあいます。その後、Aさんは他のチームメンバーに対して、Bさんはどんな人なのかを紹介します。続いてBさんがAさんを同じように紹介します。6人チームなので全部で3セット。

参加者の方からは、

自分で自分のことを紹介するよりも、“紹介しあいっこ”をする方が、早く打ち解けることができる。

といったコメントをいただきました。

このような、自分の知り合いを第三者に紹介するというシチュエーションは、ある程度深い人間関係がすでに構築されていることが前提になります。それが、その日に知り合ったばかりの人を第三者に紹介することになるわけで、あたかもすでに旧知の仲であるところの友人を紹介するかのような雰囲気が生まれ、自然とチームの雰囲気も打ち解けたものになりやすいわけです。


「他己紹介」以外の目玉としては、以下の2つがあります。

 ・タイマーの活用
 ・チームワークの最大化

まず、「タイマーの活用」ですが、今回のテーマは『スピードハックス』ですからスピードにこだわりました。そのためのアイテムとしてタイマーを活用したわけです。チームに1つずつタイマーを配布して、例えば自己紹介は1人1分、ディスカッションは15分、など細かく時間を切って進めてもらうようにしました。

共著者である佐々木正悟さんがセミナーの中で解説されていたことですが、時間を切られると、たとえそれが自分でセットしたタイマーであったとしても、何となくやらなければならないような気になり、実際にやる気が起きて、やり仰せることができてしまう、という不思議な心理があります。

果たして、今回のセミナーで予定していたすべてのセッションはほぼ見積もり時間通りに終えることができました。

もちろん、これは時間を計っているから、ある意味当然ではあるのですが、「その時間内にやり終えなくては」という制約が生まれることで、眠っている潜在能力が引き出されるのではないかと思っています(いつでも、いつまででもOKという状況では人はなかなか腰を上げないものです)。

ディスカッションの様子を見ていても、めいめいが時間の制約の中にあっても、生き生きと楽しそうに意見交換をしていたのが印象的でした。


次に、「チームワークの最大化」ですが、これは端的に言えば「チームの結束を強める」ということで、具体的には、

 ・チームリーダーを決める
 ・チームの課題を決める
 ・チームの名前を決める

という3点です。リーダーになりたがる人というのはあまり多くないので、今回は相互に自己紹介を終えたところで、

 「いっせーのせっ!」

のかけ声とともにメンバー全員が「リーダーにふさわしいと思われる人」を指さします(自分を指さす「自薦」も可)。そして、一番多く指さされた人が自動的にリーダーになるという仕組みです(リーダーは同時にディスカッション後の発表者も兼務します)。

リーダーは、タイムキーパーと書記を指名します(基準は「何となく」)。タイムキーパーは文字通りチームの時間の使い方を管理します。端的に言えばタイマー係です。書記は、発表者であるリーダーのためにディスカッションの内容を記録する係です。

こうして役割分担を明確にした上で、チームとしての課題を決めます。さらに、課題の内容やチームのキャラクターを端的に表すような「チームの名前」も考えてもらいました。

こうすることで、「我々○○チームは、こんなことをディスカッションしました」といった、即席ながらも結束感と一体感のあるチームワークが実現するわけです。

ちなみに今回は以下のようなチームがそれぞれの課題に取り組んでいました。

 ・チーム246
 ・ちゃんとやり隊
 ・優先ハックス
 ・ハムレット
 ・定時までに帰り隊
 ・CCC


タイマーにしても、チームワークにしても、これらが活かされる上では、その土壌となるチーム内の人間関係がカギになります。そういう意味では、自己紹介と他己紹介というセットプレイは非常に有効だと思いました。まだまだ研究と改善の余地はありますが。

最後になりましたが、お忙しい中ご参加いただきました皆さま、ありがとうございました!


なお、「他己紹介」は『効果10倍の“教える”技術―授業から企業研修まで』という本を参考にさせていただきました。他にも今回のようなワークショップを行う上で役に立つヒントが豊富に詰まっており、ドッグイアーだらけになってしまいました。


<関連>
『スピードハックス』出版記念セミナー




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