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困ったら、人間関係を気持ちよくする方向に
2006/08/25 Fri 23:59 by 大橋 悦夫 このエントリをはてなブックマークに追加 このエントリを含むはてなブックマーク

タグ:人間関係を損なわない / 『人を動かす』

「仕事から逃げたくなった時に効く!気持ちを切り換える30の方法」をチャンキングするシリーズ。

今回は最終回として、最後の5つめのカタマリとサマリー。


5.人間関係を気持ちよくする方向に

(14)忙しいのに、同僚から話しかけられる時 → 「今度聞くね!」と言う。
(27)休日や深夜に上司や取引先から仕事の電話がかかってきた時 → 話をちゃんと聞く

「今忙しいから後にしてくれ!」的な対応をしたり、「こんな夜遅くに、あるいは休日なのに!」という態度をあらわにせず、笑顔で愛想良く、というポリシーです。

話しかけたり、休日や深夜に電話をする側としても、当然「申し訳ない」という気持ちはあるはずなので、そこをくみ取った上で、やんわりと対応するわけです。アソシエ本文には「『今は仕事の時間じゃない』と怒ったり、カリカリしてオフタイムを台無しにしたりする必要はない」とあるように、お互いに気分を害するような対応はその時のみならず、後にも尾を引くものですので、なるべく波風を立てないようにしたいものです。

そういえば、折に触れて読み返している『人を動かす』の中にこんなエピソードがありました。

わたしの知人に、義理のある筋から講演をたのまれては、それをしょっちゅう断っている男がいる。ところが、彼の断り方が巧妙なので、断られたほうもたいして気を悪くしない。その断り方は、いそがしいとか何だとか、こちらのつごうをいうのではなく、まず、依頼されたことに対して心から感謝の意をあらわし、残念だがどうしてもつごうがつかないと告げ、そのかわりに、別な講演者を推薦する。つまり、相手に失望を感じる余裕を与えず、ほかの講演者のことを考えさせるのである。

断る時にいつも気がかりなのは

 「今回断ったら、もう二度と声を掛けてもらえないのではないか?」

という不安でしょう。この不安があるばかりに、無理矢理にでも引き受けてしまい、それゆえ相手の期待に満たない成果しか出せず、苦労した上に相手の信用を失ってしまうというダブルパンチを食らうことになります。

依頼を引き受けること以外にも、相手の困っている状況を改善する手段はある、ということでしょう。


(16)人に仕事を任せたいのに、断られた時 → 難度の高い別の仕事も頼んでみる

本文によると「より大変な仕事とセットにすると、簡単な方を引き受けてくれる。『この仕事やってよ』『忙しいから駄目』『じゃ、代わりに、お客さんからクレームがあったんで、行ってくれる?』『…。じゃ、さっきの仕事、やるよ』となるかもしれない」とあります。

 1.断られるのを承知の上で本当にやって欲しい仕事を提示する
 2.実際に断られたら、ほぼ間違いなく拒否される仕事を畳みかける

という二段階を踏むことによって、「まだ最初の仕事の方がましだ」と、最初に提示した本当にやって欲しい仕事を引き受けてくれるようになるわけです。これは、ドアインザフェイスと呼ばれるテクニックの事例と言えます。

ちなみに、これとは逆のアプローチを取るフットインザドアもあります。

<参考>
期限がない仕事(フットインザドア・テクニックの応用事例)


(13)大至急の仕事を抱えている時に「5分だけ」と言われて上司に呼ばれた時 → 「分かりました」と笑顔で答える
(19)休暇を取る予定を伝えていたのに上司から急な仕事を振られた時 → 「分かりました」と笑顔で答える
(22)仕事がパンパンなのに、さらに新たなタスクを命じられた時 → 「分かりました!」と笑顔で言う

いずれも素直に従っているように見えますが、それぞれ秘策があります。

 ●「5分だけ」と言われて本当に5分で済むことはまずないので、5分にセットしたタイマーを片手に走っていく。
 ●「その代わり、仕事の指示は(休暇先に)国際電話でしてください」と添える。
 ●指折り数えながら「私は今、これだけの仕事を抱えています。どれとスイッチしましょうか?」と聞く。

にべもなく断るのでは相手の顔も立場も自尊心も傷つけることになってしまう、かと言って安易に引き受けていると自分が窮地に立たされることになる、というジレンマにおいては、上記のような若干ブラックなユーモアが潤滑油になるわけです(個人的にはあまり感じの良くないものもありますが…)。


ということで、5日間にわたって、「仕事から逃げたくなった時に効く!気持ちを切り換える30の方法」を以下の5つの視点でチャンキングしながらご紹介してきたわけですが、

 1.最初の一歩を踏み出してしまう
 2.やりたいようにやってみる
 3.自分の良いように受け止める
 4.現実を1ミリずらしてみる
 5.人間関係を気持ちよくする方向に(このエントリー)

改めて振り返ってみると、1つ1つの方法を個別に見ていくよりも、このようにカタマリにすることによって、「要するに何をすればいいのか」が把握しやすくなります。当然、覚えやすくもなりますから、実際の行動に活かしやすくなります。

ちなみに、初日に30項目を整理した際に使った図が以下です。



基本的に書き溜めはしないので、この図を描いた時点では、大まかにチャンキングはできたものの、具体的にどのような展開になるのかまでは準備していませんでした。

そして、実際にその日その日に1つずつ書きながら、「こういう場合、自分ではどうしているかな?」と振り返ってみたり、「あ、そういえばあの本に何か書いてあったはず」ということを思い出したりと、予想外のことが盛り込まれていくのを目の当たりにすることができました。

今回の作業は、リスト形式の情報をマップにプロットしていき、できたマップを眺めながら別のリストに変換していく、というものでした。

これによって、もとのリスト形式の情報をベースにしながら、自分にとって扱いやすいノウハウを作り出せたような気がします。




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