※当サイトはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

自宅の外にテンポラリーな城を持つ



というわけで、昨日ご紹介したアカデミーヒルズ・ライブラリー(六本木ヒルズ森タワー49階)に来ています(このエントリはマイライブラリーで書いています)。

アカデミーヒルズ 会員制ライブラリー

この施設は、大きく分けると以下の3つの区画があります。

A.ライブラリーカフェ
ライブラリーカフェ

B.マイライブラリー
マイライブラリー

C.40階カフェ
(未踏)

ライブラリーの詳細についてはこちらを見ていただくとして、

 1.来る前に抱いていた疑問
 2.実際に来てみて感じたこと
 3.「なるほどー」と納得したこと

を簡単にご紹介してみます。

1.来る前に抱いていた疑問

●せっかく来たのに満席だったらどうするんだろう?
→ これは来る前にFAQを読んで解決しました。

混雑してきた場合、隣接する会議室等を随時開放していますので、満席になることはありません。

とのことで、ひとまず安心。

●月額6300円は確かに安いけど、カフェや街の図書館のほうが安上がりでは?

最近はHOTSPOTなど無線LAN環境が整ったカフェが少なくないですが、経験上、以下のような問題点が挙げられます。

 1.満席で利用できないことがある
 2.席が空いていても、テーブルが狭かったり、騒がしかったりすることがある
 3.電源が利用できない(ことが多い)
 4.長くいると頻繁にウェイターが水を替えにやってくる(居づらい…)
 5.席を立つときに荷物が心配

2については、ライブラリーカフェは普通のカフェと同様にBGMが流れ、これに混じって他の人の話し声が聞こえます。でも、皆さん周りに気を遣って(?)やや小声で話している感じでそれほど気になりません。

3については、ライブラリーカフェ、マイライブラリーいずれにも全席に電源コンセントとデスクスタンドがありました(ただし、ソファ席を除く)。
※追記:ソファ席でも、床のいたるところに電源の口がありました。

4の心配はありませんが、5については自己管理です(ロッカーなどがあれば良いのでしょうが、場所を取りそうですし…)。周りを見ていると、荷物やパソコンを残したまま席を離れる方がけっこういました。ちなみに、マイライブラリーの区画にはメンバーに交付されるセキュリティカードがないと入れないようになっています。

無料で利用できる街の図書館と比べても、やはり「満席で利用できないことがある」問題を回避できるという点でアドバンテージがありそうです。あと、周りは仕事をしに来ている人ばかりなので雰囲気も違う、ということも挙げられます。



月額6300円なので、月に平日20日間利用すると1日あたり315円になります。この対価は、絶景と保田さんも書かれていた「他人ウケも抜群」効果と、ライブラリーが目指している「そこに集う人のコミュニティ形成」の参加料、という感じでしょうか。

2.実際に来てみて感じたこと

マイライブラリーがとにかく静かです。都心にいることを忘れさせる静けさです。あまりにも静かなので最初はちょっと緊張しました。でもその緊張感こそが仕事への集中力を生み出します。

疲れたら、カフェのソファに身を沈めて絶景を眺めながらコーヒーを飲んで一休み。なかなかの贅沢です。FAQにも以下のような紹介がありました。

東京の夜景を見ながらワインやビール、サンドイッチなどを味わいつつ本を読んだり、本だけでなく人に会うことから新しい情報を得たり、気分転換に「本の森」のような書架を歩きまわったりしながら、新しいアイディアを考えることができます。

3.「なるほどー」と思ったこと

来る直前に、ライブラリー・ディレクターの小林麻実さんからメールをいただきました。入会のお礼という内容だったのですが、その中で、

書籍をわざと「どこに何があるかわからないように」並べ、セレンディピティを起こしたり、情報のパッケージを、本や既存メディアだけでなく「人」を含めて考えているライブラリーです。

という紹介文があり、「おお、ここでもセレンディピティ!」とまさにセレンディピティを感じてしまいました。

他にも「『組織を離れた個人』を支える『場』になればと思っております」という心強いメッセージもありました。

※小林麻実さんについては、以下のページで取り上げられていますので参考まで。
ハイ・キャリア|居心地がいい図書館紹介

オフィスについてはいろいろと検討してきましたが、結局のところ自宅の外に置くオフィスはテンポラリーなもので良いのではないか、という結論に辿り着きました。専用のオフィスを借りることを逡巡していた一番の理由は、固定されてしまうことへの抵抗だったのだと思います。借りるのにそれなりのコストがかかれば、簡単には移れないですし、そうなると機動力が落ちます。加えて、専用オフィスを借りてしまうと機材を持ち込んだり電話を引いたり、といった無視できない手間も発生します。

テンポラリーオフィスなら、身軽さをある程度維持することができるわけです。何というか墨俣の一夜城的な感覚です( ← 史実ではなかったのですね…)。

とりあえず、長年抱えていたオフィス問題がようやく解決できたような気がします。